ルノー

「ルノー・メガーヌRS」なら、いつでもどこでもスポーツできる!

実用性をも手に入れて、ドイツの定番スポーツハッチをロックオン

モータースポーツ直系のルノー・スポールが仕立てた最新モデルがメガーヌR.S.。今回を機に5ドアボディとなったことがトピックだが、もちろん“牙”を抜かれたワケではない。いつもの曲がり角でステアリングをスッと切った瞬間、それを実感できることを約束しよう。

―—嘘だろ? と思った。通い慣れたワインディングロード。少しずつペースを上げ、さらに上げ、もっと上げて、さすがにこれなら破綻をみせるだろうと思えるところまで踏み込んでみたというのに、何ひとつ乱れる素振りすらなく綺麗に曲がっていくのだ。それもスキール音ひとつ立てることなく。新型メガーヌRS、とにかく曲がる。驚くほどに曲がる。先々代のメガーヌⅡに初めてその名を持つモデルが誕生して以来、メガーヌRSはFWDのベスト・ハンドリング・カーと呼ばれ続けているが、このメガーヌⅣのRSは段違い。大きな進化を遂げている。

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低中速のコーナーではステアリングを操作した瞬間からノーズを素早くイン側に向け、なぞっていきたいラインにピタリと載ってグイグイと曲がっていく。速度を上げても上げても、スルッとリアを回り込ませるようにして何事もなく曲がっていく。ブレーキングで前輪に思い切り荷重をかけてステアリングを切り込んでも、後輪内側が持ち上がる3輪走行になったりリアを弾けさせたりせず、すべてのタイヤを路面にしっかり貼りつかせ、クルリと華麗なターンを見せる。高速コーナーでは路面を鷲掴みにしてるような安定感を感じさせながら、平行移動でもするかのような体で、途方もない勢いのまま走り抜けていくことができる。いかなるときもその動きは気持ちよく俊敏であり、ドライバーの“曲がりたい”という願いに対して忠実なのだ。しかも驚くほどに速い。強烈に痛快で、楽しい。FWDのクルマでこれを凌ぐものは、ひとつして存在しないだろう。

スイッチ類がきちんと整理されたクリーンでシンプルなコクピットまわり。随所に赤のステッチとシルバーのアプリケーションが施される。シートベルトにも赤のストライプが。

前席はヘッドレスト一体型スポーツシートで、身体を包み込むような一体感、心地よい座り心地はルノーならでは。トリムはアルカンターラでシートバックには“RS”のロゴが。

そのコーナリングは、ハンドリングは、かつて他のクルマでは味わったことのない特別な体験だった。ちょっとばかりマジカルな感覚すら伴う、新鮮なものだった。それもそのはず。ルノー・スポールがたっぷりと魔法の杖を振っている。ひとつめは“4コントロール”。低速域では逆位相、高速域では同位相に後輪をステアさせる4輪操舵機構である。最大2.7度の逆位相が回頭性や俊敏性を大きく高め、最大1度の同位相が安定性を確かなものにする。ふたつめはHCCこと“ハイドロリック・コンプレッション・コントロール”。4輪のダンパー底部にバンプストップラバー代わりに小さなセカンダリー・ダンパーを仕込んだ、いわばダンパー・イン・ダンパーだ。それが最後の最後まで減衰をし続けることでタイヤを常に路面に押し付け、グリップさせ続ける。

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さらには十八番といえる“ダブルアクシス・ストラット”と“RSデフ”。フロントのストラットの外側に転蛇軸を設けることでトルクステアを抑えると同時にフロントタイヤの接地を稼ぎ、電子制御のデフがアンダーステアを抑えつつ強力なトラクションを稼ぎ出す。ガッシリした剛性感を感じさせる強靱な骨格を始め、他にも語るべき要素はたくさんあるが、このシャシー、凝りに凝った作りなのだ。

RS専用の19インチホイールに組み合わされるのは、こちらも専用開発となるブリヂストン・ポテンザS001。フェンダー後方にはエアアウトレットが口を開ける。

それが、どこからどう踏んでもパワーとトルクを漲らせて強力な加速を生み出す、アルピーヌA110と基本を同じくしながら279ps/390Nmへとチューンを高めた1.8L直4ターボと組み合わせられている。だから速いのだ。だから楽しいのだ。

5ドアハッチバックとしてのユーティリティの高さはベースのGT同様。後席は6:4の分割可倒式で、用途に応じてフレキシブルに積載スペースをアレンジできる。

ルノー・スポールの持てるテクノロジーが存分に注入された1.8直4ターボを搭載。279psという高出力の一方、最大トルクを2400rpmから発生させる扱いやすさも◎。

しかも、だ。新しいメガーヌRSのハイライトは、こうした卓越したスポーツ性の高さを、5ドアボディで実現しているということ。当然、使い勝手はいいし、居住性も高いし、クオリティだってかなりの高さで、乗り心地も締まってはいるものの硬さや粗さがないから、ファミリーカーとしても快適に使うことができる。
 もの凄いクルマが誕生したものだ。長らくベンチマークに君臨し続ける、“ドイツの定番”にすら負けている気がしない。

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Specification

ルノー・メガーヌRS
■車両本体価格(税込)=4,400,000円
■全長×全幅×全高=4410×1875×1435㎜
■ホイールベース=2670㎜
■車両重量=1480㎏
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1798㏄
■最高出力=279ps(205kw)/6000rpm
■最大トルク=390Nm(39.8㎏-m)/2400rpm
■トランスミッション=6速AT(EDC)
■サスペンション(F:R)=ストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ=245/35R19
■問い合わせ先=ルノー・ジャポン℡0120-676-365

 

チェッカーフラッグ型のフォグランプ、F1由来のエアインテークがRSの証。GTに対してフロントで60㎜、リアで45㎜拡幅化されたボディが、内に秘めた高性能を伝えてくる。

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フォト:郡 大二郎(D.Kori)ル・ボラン 2019年3月号より転載
LE VOLANT web編集部

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