
思い通り操れる痛快コンパクトマシン!
これまで、アバルトの695シリーズには特別モデルとしてトリブート・フェラーリ、エディツィオーネ・マセラティ、ビポストが登場してきた。そして今回、2018年11月に発売されたラグジャリーボートメーカー「リーヴァ」社とコラボレーションした限定車に試乗する機会を得た。

リーヴァブルーと呼ばれる青メタリックとグレーのビ・コローレに、アクアマリーナのアクセントラインがあしらわれる。
アバルトは、フィアット系のモデルにサソリの猛毒をもたらすことで走りの刺激を際立たせるサブブランドだ。実際に、フィアット500を変貌させた500系アバルトは多くのファンを生み出してきた。そんなアバルトがラグジャリーボートメーカー「リーヴァ」社とコラボレーションした限定車「695/695Cリヴァーレ」を発売。これまでの695シリーズと同様に他のアバルトにはない特別な仕立てとされている。
試乗車の695Cリヴァーレは、リーヴァ社製の最新鋭56フィート・フライブリッジボート「リヴァーレ」からインピレーションを受けてデザインされた内外装を主な特徴とする。また、17インチの専用アルミホイールや、アクラポビッチ社製のカーボン仕上げハイパフォーマンスエキゾーストシステム、サイドとリアに施された専用エンブレム、そして随所にあしらわれたクロームパーツがアクセントとなり、ラグジャリーな雰囲気もより高められているのだ。
他のアバルトにはない特別な仕立て
エンジンは最高出力180psを発生する1.4L直4ターボを搭載。スポーツスイッチをオンにしておけば、アクセル操作に対して250Nmものトルクが一気に立ち上がる。3000rpm以上を保っておけば、応答の遅れをまったく感じさせない。

パワーユニットは最高出力180ps、最大トルク250Nmを発生する1.4L直4ターボを搭載。トランスミッションは5速セミATとなる。
そして、アクセルを踏み続けるといかにも抜けが良さそうな2本出しのエキゾーストが快音を響かせ、6000rpmまでパワフルに加速する。あらゆる場面で標準型のアバルト595より速くて面白い。ライバル勢と比べるとベース車の古さを感じる部分はあるものの、絶対的な速さよりも操る愉しさを重視するなら、まだまだ魅力は衰えていない。ラグジャリーでスポーティな695Cリヴァーレは、きわめて魅力的な一台といえる。販売台数は150台のみなので、ピンと来た方はお急ぎを!

ブラックを基調とするインテリアは、ブルーレザーを用いたシートやメーターフード、ステアリングホイールを組み合わせる。ダッシュボードやステアリングには、アクセントとしてマホガニーをあしらうことで、上質かつ洗練された空間を実現している。
【Specification】
■全長×全幅×全高=3660×1625×1505mm
■ホイールベース=2300mm
■トレッド=前1410、後1400mm
■車両重量=1160kg
■乗車定員=4名
■エンジン型式/種類=312A3/直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=72.0×84.0mm
■総排気量=1368cc
■圧縮比=9.0
■最高出力=180ps(132kW)/5500rpm
■最大トルク=250Nm(25.5kg-m)/3000rpm
■燃料タンク容量=35L(プレミアム)
■トランスミッション形式=5速AT
■変速比=1速3.545、2速2.238、3速1.520、4速1.156、5速0.872、R3.909、F3.353
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後トーションビーム/コイル
■ブレーキ=前Vディスク、後ディスク
■タイヤ(ホイール)=前205/40R17、後205/40R17
■車両本体価格(税込)=422万円
【問い合わせ】
FCAジャパン 0120-130-595 https://www.fcagroup.jp