フォルクスワーゲンの「ジェッタ」というクルマをご記憶だろうか。ゴルフをベースとした4ドアセダンで、かつて日本でもヴェントやボーラなど名称は変更された経緯があるが、販売されたことがあるので、所有していた方もおられるかもしれない。
そんなジェッタ、海外では健在だ。フォルクスワーゲン・アメリカはこのほど、2019年モデルのジェッタに高性能版の「GLI」を設定。2月7日〜18日に開催されたシカゴオートショー2019で初公開している。
グレード名はGLIだが、ゴルフのGTIに匹敵する性能が与えられている。エンジンは228ps/350Nmを引き出す2L直列4気筒ターボで、トランスミッションは6速MTのほかに、7速デュアルクラッチのDSGを設定。7速DSGにはアイドリングストップ機構が装備される。スポーツサスペンションの搭載により、車高は標準モデルより15mmローダウン。レッドキャリパーを採用したブレーキや、18インチホイールで足もとがスポーティテイストに演出されている。
外観は、ハニカムデザインのフロントグリルにあしらわれるレッドのアクセントラインや、ボディの前後に装着される「GLI」エンブレムなど、ゴルフGTIと共通するディテールが見られる。リヤにはトランクスポイラーやフィン付きのディフューザー、デュアルクロームエキゾーストフィニッシャーがスポーティなモデルであることを主張。ルーフやミラーカバーは、ブラックにペイントされる。
ブラックを基調色としたインテリアは、ステアリングホイールやシートのステッチ、そしてダッシュパネルのラインなど、レッドのアクセントが随所に入り、エクステリアとコーディネイト。標準のシート地はファブリックだが、パーフォレーテッドレザータイプも用意されている。
その他装備面では、スマートフォン接続に対応するコレクテッド機能や、10色から選べるアンビエントライト、サンルーフ、GLI専用グラフィックスを搭載したデジタルメーター、400WのBeatsオーディオシステムなどが盛り込まれている。前方衝突警告機能や緊急ブレーキアシスト、ブラインドスポットモニターといった運転支援機能も標準装備だ。
この新型ジェッタGLIは、今年の春から米国のディーラーで発売されるとのこと。