GRスープラ本格参戦への布石か?
トヨタは、3月7日から17日に開催されるジュネーブ・ショーで「GRスープラGT4コンセプト」を世界初公開した。
トヨタがグローバルで推進する「もっといいクルマづくり」の取り組みのもと、モータースポーツを愛する世界中のユーザーが気軽にレースを楽しめること、モータースポーツへの挑戦とそこから得られるフィードバックが市販モデルを鍛えることを目指し、トヨタ GAZOO レーシングはカスタマーモータースポーツに力を入れている。
GRスープラGT4コンセプトは、トヨタ GAZOO レーシング初のグローバルモデル「GRスープラ」をベースとしたレーシングスタディモデルのひとつとして製作。新型スープラを活用したカスタマーモータースポーツの可能性を検討するため、欧州のモータースポーツ活動拠点であるトヨタモータースポーツGmbHが開発を担当した。
車名になったGT4は、欧州や米国でも人気を博しているカスタマーモータースポーツカテゴリーのひとつ。市販車に改造を加えたレース仕様車をユーザーが購入、スーパー耐久シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)といった世界中のさまざまなレースに参戦することができる。また、新型スープラは市販車においても軽量、低重心、高剛性などスポーツモデルとしての資質が高く、カスタマーモータースポーツのベース車両として相応しいクルマとなっている。
コンセプトカーは、市販車からさらなる軽量化を図るとともにロールケージ、サスペンション、ブレーキ、リヤウィングなどレース専用部品を装着。そのボディサイズは全長4,460mm、全幅1,855mm、全高1,250mmと発表されている。なお、搭載エンジンはトップモデルに採用されている3L直列6気筒ツインスクロールターボだ。
なお、さまざまなモータースポーツシーンで活躍してきたスープラの名はその伝統が脈々と受け継がれている。今年はNASCAR エクスフィニティ・シリーズに加え、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(SP8Tクラスを予定)に参戦。また、2020年にはスーパーGTのGT500クラスにも参戦を計画している。