セキュリティ仕様車「レンジローバー・センチネル」を発表
ジャガー・ランドローバーはこのほど、レンジローバーをベースとしたセキュリティ仕様車「レンジローバー・センチネル」を発表した。
このモデルは同社で高性能モデルなどを手がける「SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)」が開発を担当。VIPを安全に送迎するなどの用途に向けて、乗員を攻撃から守るためのさまざまなセキュリティアイテムが採用されている。
ルーフやアンダーフロアは爆発物などの衝撃からキャビンを守るプロテクト仕様となるほか、ウインドーには銃弾などの攻撃にも耐えられる装甲ガラスを採用。リヤゲートには緊急避難システムが搭載されており、万が一ドアが開かない、あるいは開けられない状況に陥っても、車両後部から迅速に車外に脱出することができるという。
フロントグリルや前後バンパーにはLEDフラッシャーが組み込まれているが、ルックスは通常モデルのレンジローバーとほとんど変わらない。タイヤはランフラット仕様で、パンクしても80km/hの車速で50km以上の走行が可能だ。
キャビンは標準モデルのレンジローバーと同等の居住性や快適性を実現。10インチのタッチスクリーンを組み合わせる最新のインフォテイメントシステム「タッチプロ・デュオ」も搭載されている。
エンジンは380psを発揮する5L V型8気筒スーパーチャージャー。装甲仕様化のために車重は標準モデルより約1トン重くなるものの、0-100km/h加速を10.4秒でこなし、193km/hの最高速マークする性能が与えられているほか、最大渡河深度は850mmを誇る。