清水和夫のDST

ミライとクラリティのFCV対決では、加速時のコンプレッサー音強弱も評価ポイント!【清水和夫のDST】#72-2/4

加速時のコンプレッサー音強弱もFCVならではの評価ポイントだ

ミライのモーターはパワーよりもトルク重視型なので、発進は非常にスムーズで力強い。予測通り0→100km/h加速はほとんど同じだが、60km/hくらいまではミライがトルクフルで加速力は鋭い。それ以上のスピードではクラリティが挽回する感じだ。気になったのは、加速中に空気を送り込むコンプレッサーの音が耳についたこと。FCVは走る姿こそEVなのだが、水素を燃料として電気を作る発電機なので、その音を消すのが課題でもある。ブレーキはプリウスと同様のバイワイヤブレーキなのでABSの作動振動はないが、ペダルフィールはリニアで違和感などは皆無。ただ、タイヤのグリップ力が期待したほどではなかった。転がり抵抗がかなり低いタイヤを履いているようだ。

TOYOTA MIRAI

加速:0.27G(★★★☆)
減速:0.88G(★★★)

誤解を恐れずにいうと、クラリティのほうが“トヨタっぽく”静かで快適だというのが第一印象。発進加速こそミライの勝ちだが、60km/hを超えてからはクラリティがパワーを生かして加速力を増す。ミライで気になった空気のコンプレッサー音も静かだ。このあたりにホンダのコダワリの技術が隠されている。ということで、中速から高速ではクラリティに軍配をあげたい。ブレーキはアナログのABSのように多少ペダル振動を感じるので、普通のクルマと同じようなフィーリングでブレーキをコントロールできた。クラリティのほうがタイヤのグリップ力が大きいので、全体的な制動性に対しては有利だが、ペダルの初期のバイト感(喰いつき)が若干物足りない。データ的にはクラリティが優っている。

HONDA CLARITY FUEL CELL

加速:0.28G(★★★★)
減速:0.92G(★★★☆)

 

 

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2016年9月号より転載
LE VOLANT web編集部

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