清水和夫のDST

ミライとクラリティのハンドリングは前後重量配分の妙で予想以上に素直だが対決の最終結果は!?【清水和夫のDST】#72-4/4

両車とも前後重量配分の妙で予想以上に素直なハンドリング

HONDA CLARITY FUEL CELL

●操縦安定性:★★★★
●平均通過速度:66.24km/h(2回平均)

ミライと同じようにフロントの荷重が57%とFF車としては軽いため、ハンドリングは素晴らしい。ステアリングに対するクルマの動きがダイレクトで、ロールとピッチングが少ない分、バネ上のボディは常にフラットな印象だった。たとえ急ハンドルを切っても、一体感のあるレーンチェンジができた。これはタイヤ性能にも起因するが、正直に言うと今のオール・ホンダの中でもっとも優れたシャシー性能ではないだろうかと感じた。ただし、ひとつ目のレーンチェンジで頑張りすぎて、元のレーンに戻る際に速度が高すぎるため、アンダーステア気味になってしまうことは指摘しておきたい。最初のレーンチェンジで、VSA(ESC)の制御をもう少し強めに効かせてもいいだろう。

 

リポート:清水和夫/K.Shimizu フォト:篠原晃一/K.Shinohara ル・ボラン 2016年9月号より転載

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