両車とも前後重量配分の妙で予想以上に素直なハンドリング
HONDA CLARITY FUEL CELL
●操縦安定性:★★★★
●平均通過速度:66.24km/h(2回平均)
ミライと同じようにフロントの荷重が57%とFF車としては軽いため、ハンドリングは素晴らしい。ステアリングに対するクルマの動きがダイレクトで、ロールとピッチングが少ない分、バネ上のボディは常にフラットな印象だった。たとえ急ハンドルを切っても、一体感のあるレーンチェンジができた。これはタイヤ性能にも起因するが、正直に言うと今のオール・ホンダの中でもっとも優れたシャシー性能ではないだろうかと感じた。ただし、ひとつ目のレーンチェンジで頑張りすぎて、元のレーンに戻る際に速度が高すぎるため、アンダーステア気味になってしまうことは指摘しておきたい。最初のレーンチェンジで、VSA(ESC)の制御をもう少し強めに効かせてもいいだろう。