ボルボ

ボルボ・クラシックガレージ所有のレストアされた懐かしのモデルに試乗!

いずれのモデルもコンディションは驚くほど良好

ボルボ・カー・ジャパンは、同社のボルボ・クラシックガレージがリフレッシュ&レストアしたモデルの試乗会を開催した。

メディア向けの試乗会といえば、新車が一般的で、今回のボルボのように旧型に乗れるというのは異例のこと。会場にはアマゾン122Sを筆頭に、P1800ESや240ワゴン、そして940エステートの4台が用意。そのうち今回はアマゾンと240に乗ることができた。

内外装の程度が極上ともいえるコンディションのアマゾンは、レザーシートもオリジナルとは思えないほど程度もいい。ステアリングは当然ながらノンパワステで、車庫入れが難しかった。エンジンは2L直4OHVキャブ仕様を搭載。これがすこぶる快調で、トルクフルな走りっぷりには正直驚いた。そのスタイルは現代でも新鮮に映る。

まず試乗したのは1970年式のアマゾン122Sクーペ。こちらは保存状態がすこぶる良かったようで、内外装とも基本オリジナルのままだが、絶品車といえる個体だ。驚くほど快調だったのはエンジンで、低速トルクも厚く、加速も力強い。ただしステアリングフィールは、スピードを出し気味にすると中立付近の遊びが大きめで、やや不安に感じる面もあった。とはいえコーナリングでは思いの外スポーティで、大きめのロールを許容しつつ、質感あるしっかりとした走りを味わうことができた。

スクエアで無骨な印象のボディが歴史を感じさせる240ワゴン。最近は市場価格が高騰中とか。現在でも灯火類は本国から新品を購入することが可能だという。

確かに古さを感じるものの、落ち着きあるコクピット。身体を包み込むようなシートの掛け心地は気持ちイイくらい良好。ラゲッジスペースも広大で、レジャーに大活躍しそうだ。

次に試乗した1993年式の240ワゴンは、当時を思い起こさせるゆったりとした雰囲気が心地いい。エンジンもそれほどパワフルではなく、決してスポーティといえる走りではないが、現代の最新モデルでは感じることができない深い味わいが印象的で、純粋にドライビングを楽しむことができた。

これらのモデルはいずれもボルボ・カー・ジャパンが2016年に設立したクラシックガレージ所有の車両。このクラシックガレージでは主に1990年代以前のモデルのリフレッシュやレストア作業をしており、これまでレストアした車両を13台販売しているという。

ボルボ・クラシックガレージのマネージャーを務める阿部昭男氏。

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