3年続いた教室不足を解消
三菱自動車が新校舎建設を支援したフィリピン共和国サマール州サンタ・リタ市のカマイシ小学校で、新校舎の開校を祝う式典が新学期の開講に合わせ3月26日に開催された。
この支援は、三菱社員有志の募金と会社からの寄付300万円をカマイシ小学校の新校舎建設事業に支援する形で実施していたもの。なお、この事業は国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンと現地の関連組織ワールド・ビジョン・ディベロップメント・ファウンデーションが連携し、地域社会と協力して実行されている。
式典には、フィリピン教育省学校部門監督マリザ・メーガン氏、カマイシ小学校の校長チェリル・オセニア氏などの関係者のほかミツビシ・モーターズ・フィリピンズ・コーポレーション(MMPC)の丸山副社長が出席した。カマイシ小学校のオセニア校長は以下のようにコメント。
「3年前から教室が足りず、台風の被害もあって新しい校舎の建設をずっと待っていました。三菱自動車とワールド・ビジョンによる校舎の建設を大変嬉しく思います。子どもたちの教育に大きな意味を持つ支援を本当にありがとうございます」
一方、MMPCの丸山副社長は以下のように述べている。
「新校舎の建設おめでとうございます。カマイシ小学校の子供たちが快適な環境で学べるようになり、この地域をさらに発展させていくことを願っております。三菱自動車はフィリピンの皆様に支えられ事業を続けてまいりました。経済への貢献だけでなく、今後も地域に求められる社会貢献活動に取り組んでいきます」
三菱自動車では、2018年にCSR重要課題(マテリアリティ)を特定し、そのひとつに「事業を通じた地域経済への貢献」を掲げている。生産拠点を持つタイ、フィリピン、インドネシアなどアセアン地域は重要地域のひとつということで、それぞれ国の顧客が求める製品づくり、雇用、人材育成、投資、現地生産、輸出などの事業を通じた地域貢献とともに、地域に求められる社会貢献活動に取り組み、今後もアセアン地域での活動を拡充していくという。