街道ひとくちメモ
東海北陸道の荘川ICを起点に、国道156号などを抜けて福光ICまでいたる観光ルート。沿道には世界遺産の白川郷や五箇山ばかりでなく、昔ながらの日本の山村風景が数多く点在する。国道156号の郡上八幡から北の区間は『白川街道』『飛騨合掌ライン』とも呼ばれている。
トラベルガイド
01【見る】五箇山民俗館塩硝の館(ごかやまみんぞくかんえんしょうのやかた)
囲炉裏で作った火薬原料
白川郷とともに世界遺産に登録された五箇山。平家の落人伝説も残る秘境では、加賀藩の命により黒色火薬の原料・塩硝が作られ、米の獲れない山の人々の暮らしを支えてきた。そんな五箇山の歴史を分かりやすく教えてくれるのが五箇山民俗館。民俗館がある菅沼集落では例年2月にライトアップを実施する。
●入館料300円/9:00-16:00/無休/南砺市菅沼134/0763-67-3262
02【食べる】ます園 文助(ますえんぶんすけ)
湧き水で育てた渓流魚
谷筋の清らかな湧き水を引き込んでイワナ、アマゴ、ニジマスを卵から育てている渓流魚料理の専門店。人気メニューはます園定食(2,420円)。イワナの塩焼きと甘露煮、ニジマスの刺身、アマゴの唐揚げというフルコースを味わいつくせる。冬場は身が引き締まるため一層美味。米や味噌、野菜もすべて自家製。
●9:00-20:00/不定休/白川村荻町1915/05769-6-1268
03【泊まる】合掌民宿・十右エ門(がっしょうみんしゅく・じゅうえもん)
築300年の農家に泊まる
かつては養蚕農家だったという合掌民宿・十右エ門。囲炉裏の煙で燻され、黒光りする柱や梁が築300年の歴史を実感させてくれる。名物は夕食時に女将が三味線でかなでる地元の民謡。『こきりこ』や『さらさ』という民俗楽器にも触れることができる。飛騨牛の朴歯焼きなど、地場の料理もたっぷり味わえる。
●1泊2食付8,700円から(冬季:暖房費別途プラス)/白川村荻町2653/05769-6-1053