400ps/550Nmを発揮するマイルドハイブリッド仕様
5月1日、ジャガー・ランドローバーは、「レンジローバー」に新開発の3L直列6気筒ガソリンターボエンジンを搭載したことを発表した。
この直列6気筒エンジンは、すでに同社のモデルに搭載されている直列4気筒ターボと同じ「インジニウム」と呼ぶ新世代ユニットで、ツインスクロールターボチャージャーや連続可変バルブリフトシステム、スタートストップシステムなどを採用。400ps/550Nmを発揮し、レンジローバーを停止から6.3秒で100km/hに到達させる加速性能をもたらす。最高速は225km/hと発表された。
6気筒エンジンは48Vシステムを組み合わせるマイルドハイブリッド仕様で、力強い加速を発揮する一方、10.8km/Lの燃費(欧州複合モード)を実現。二酸化炭素排出量を212g/kmに抑えるなど、優れた経済性と環境性能を両立している。なお、同社は2020年以降に発表されるニューモデルのすべてに電動化技術を用いる方針で、今回レンジローバーに搭載されたこの新しい6気筒ガソリンのマイルドハイブリッドは、その最初のステップだという。
また、新エンジンの搭載に伴い、レンジローバーは一部の仕様が変更された。LEDのヘッドライトにはふたつの新機能を搭載。「サイン・ポスト・ディミング」は、道路標識を識別しながら、その反射でドライバーを眩惑する可能性のあるLEDを自動的に消灯する。「ツーリストモード」は、ドライバーが道路の左側と右側のどちら側を走行するのかによって、照射パターンを自動調整する。
さらに新型レンジローバーでは、「スマートフォンパック」にApple CarPlayとAndroid Autoのミラーリンク対応機能が加わっているほか、新しいボディカラーとしてアイリスグレイとポルトフィーノブルーを設定。オプションの22インチホイールは、グロスブラック仕上げが新たにラインアップされている。
新しいレンジローバーは、英国市場ではすでに注文可能で、車両価格は8万3655ポンド(約1218万円)からとのこと。なお、レンジローバー・スポーツにもこの新型6気筒エンジンが搭載される。