随所にカーボンファイバー製のアイテムを装着して軽量化
ホンダが誇る高性能ハッチバック、「シビック・タイプR」の開発車輌がニュルブルクリンクの北コース、通称「グリーンヘル」に現れた。
今回捉えられたのはカモフラージュが若干異なる2台のプロトタイプだったが、注目したいのは黄色の車両。外装はフロントエンド、ボンネットのエアスクープ、サイドミラー、ルーフ、リアバンパーなどに艤装が施され、この部分がデザイン変更されている可能性が高い。実際、関係者によればフードとルーフにはカーボンファイバーが採用されているとのことで、どうやらこの仕様は限定のスペシャルモデルらしい。
また、2台ともリヤウイングにニュルブルクリンクのコースを模したステッカーが貼られていることも見逃せない。一見、市販されているステッカーのようでもあるが、たとえば2018年にアルファロメオが「ステルヴィオ」と「ジュリア」によるニュルブルクリンクの「SUV最速」および「4ドアセダン最速」を記念した「ニュルブルクリンク・エディション」を限定発売していることを思えばシビックに「市販FF最速」を記念した“ニュル・スペシャル”が登場してもおかしくはないわけだ。
ちなみに現段階での情報だとパワーユニットは基本的に2L直列4気筒VTECターボがキャリーオーバーされるようだが、アウトプットが引き上げられる可能性は残されているとか。随所にカーボンファイバー製パーツを駆使してエンジンまでモディファイされた現行タイプRの限定車ともなれば、その価格は相当なものになりそうだがエクスクルーシブ性にはかなりの期待が持てる。とはいえ、注目のワールドプレミアは2020年後半以降という説が有力。ファンにとっては、しばらく悩ましい時間が続きそうだ。