ニューモデル

話題の新エンジンを搭載して「アクセラ」が日本でも「マツダ3」に。

新世代ガソリンエンジン「スカイアクティブX」搭載車は10月に発売する予定

5月24日、マツダはアクセラの後継を担う新型「マツダ3(スリー)」を発表し、同日より発売を開始した。消費税込みの車両本体価格は、ファストバックと呼ぶハッチバックボディが2,181,000〜3,621,400円、セダンが2,470,000〜3,551,200円である。

マツダ3のコンセプトは「日常が鮮やかに輝くパーソナルカー」。マツダはこのモデルを、デザインや走行性能、静粛性、質感など、基本要素を(従来のアクセラから)一新し、クルマならではの提供価値に磨きをかけたコンパクトカーと紹介している。

ボディサイズはファストバックが全長4460×全幅1795×全高1440mmで、セダンは全長4660×全幅1795×全高1445mm。ホイールベースは、いずれも2725mmだ。

マツダ3ファストバック

エンジンは、111ps/146Nmを発揮する1.5L直列4気筒の「スカイアクティブG 1.5」と156ps/199Nmを発する2L直列4気筒の「スカイアクティブG 2.0」、116ps/270Nmを引き出す1.8L直列4気筒ディーゼルターボの「スカイアクティブD 1.8」の3機種に加えて、新世代ガソリンエンジンの「スカイアクティブX」を設定。スカイアクティブXはマツダが世界で初めて実用化した独自の燃焼方式「火花点火制御圧縮着火」を採用したエンジンで、ガソリンエンジン独特の伸びの良さにディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合。さらにマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を組み合わせて効率的なモーターアシストを実現し、燃費性能のさらなる向上も図られている。この、スカイアクティブX搭載車は10月に発売される予定だ。

トランスミッションは、すべてのエンジンに6速ATが組み合わされるほか、「スカイアクティブG 1.5」と「スカイアクティブX」のファストバックには6速MTも設定される。

マツダ3セダン

このマツダ3から新開発の車両構造技術「スカイアクティブ-ビークル・アーキテクチャー」が採用されている点もニュースだ。人間の理想の運転姿勢を「歩行状態」と定義し、人の座るシートからボディ、シャシー、タイヤまでを有機的に連携させることで。着座時に少ない負担で乗員の頭部の動きが安定する。これにより、ロングドライブでも疲れにくく、意図したとおりにクルマを動かせるような走りを実現している。

外観はマツダのデザインテーマ「魂動」が深化。クルマに生命感を与えるという考え方の上に日本の伝統的な美意識である「引き算の美学」を追求し、不要な要素を徹底的に削ぎ落とした立体的で滑らかに連続された面でボディを構成している。シンプルな造形と繊細な光の移ろいによる豊かな生命感と上品な美しさが表現された。

ファストバックは「色気のある魂」をテーマに、キャラクターラインを廃したボディサイドを流れる「光の移ろい」による生命感の表現と、スピード感のあるルーフ、力強いCピラー造形が表現するキャビン&ボディが放つ、ひとつの塊のような存在感が持ち味。見る者に独創的で、刺激的なライフスタイルを予感させるスタイリリングだ。

一方セダンは、「凛とした伸びやかさ」がテーマ。伝統的な3ボックスのセダンボディ様式に則ったうえで、水平基調と前後の伸びやかなワンモーションの動きにより、落ち着いた大人の品格と優雅さが表現された。

インテリアでも「引き算の美学」が息づいている。水平基調と要素を削ぎ落としたシンプルな造形により、美しさや上質感、そして運転に集中できる心地よい空間という機能性を融合。コックピットにある操作機器や情報など、すべての要素をドライバー中心に左右対称に配置し、同時にそれらがドライバーに正対する造形とすることで、人とクルマの一体感を向上させている。

装備面では、すでに現行ラインアップモデルにも採用されている先進安全技術「I –アクティブセンス」を採用。マツダ3にはセンサーやレーダー、カメラからの情報を連携させることで、各技術間の協調制御の精度や性能を向上させている。さらにインパネのセンターディスプレイ脇に設置した赤外線カメラによる「ドライバー・モニタリング」を新たに設定。ドライバーの表情の変化や視線の動きなどから居眠りや脇見などの状態を検知すると、危険をいち早くドライバーに伝えて衝突回避・被害軽減の効果を高める。

そのほか、8.8インチワイドディスプレイを組み合わせる「マツダコネクト」や、車載通信機によって今後サービスを展開するコネクティッドサービスや今後配信予定のスマホアプリ「MyMazda(マイ・マツダ)」との連携による利便性のさらなる向上、加えて緊急通報サービスの提供などにより、ユーザーのカーライフをサポートする。

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