ルノー

RRながらトゥインゴのセーフティファーストに対し、スイフトの決め手は電子デバイスの制御【清水和夫のDST】#90-4/4

清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(Dynamic Safety Test)

Number90(SEASON.10):ハイレベルな運動性能が与えられた日仏を代表するコンパクトスポーツ対決

スズキ・スイフト・スポーツ vs ルノー・トゥインゴGT/Test03:ダブルレーンチェンジ

●テストの「方法」と「狙い」:80km/hでコースに進入、障害物を回避してふたたびもとのレーンに戻るテスト。シャシーの総合性能、ESC(横滑り防止装置)など挙動安定化装置の能力をみる。そして、ドライバーが安心して操作できるかどうかも評価の対象となる。パニックに陥ったドライバーでも正確に操作できなくては、クルマが優れたシャシー性能を持っていても意味がないからだ。

ルノー トゥインゴ GT vs スズキ スイフト スポーツ(ダブルレーンチェンジ編)

ルノー トゥインゴ GT vs スズキ スイフト スポーツ(ハイスピードライディング編)

TWINGOはRRながらセーフティファースト

RENAULT TWINGO GT
●操縦安定性:★★★★☆
●平均通過速度:70.56km/h(2回平均)

リアエンジン車のダブルレーンチェンジは、ポルシェ911カレラを思い出す。前後重量配分的にはリアヘビーなのでターンは楽だが、その後の収斂性が気になってしまう。実際にテストすると、ハンドリングはシャープで、ESPを作動させて速度が低下し、あっという間に隣のレーンに移動できた。トゥインゴはメルセデスの技術で開発されているから、そのESPは自然でセーフティな制御に終始する。ブレーキを踏んでいないのに、グッグッと瞬間的に減速度を感じさせ速度を落とすため、収斂性は問題なく、元のレーンにも戻りやすい。平均通過速度は低めだが、セーフティファーストは歓迎できる。

やはり決め手は電子デバイスの制御

SUZUKI SWIFT SPORT
●操縦安定性:★★★☆☆
●平均通過速度:76.30km/h(2回平均)

FFモデルのため、フロントが重いからダブルレーンでは安心してステアリングを切り込めた。ターンの初期ではESCの介入が甘いので、アンダーステアが出てしまった。元のレーンに戻る時にも速度が早過ぎてアンダーステアとなり、その次はオーバーステアが顔を出す。意外にもESCの制御が中途半端なのだ。車速を落とす時はしっかりと落とすことが肝心で、限界域での挙動がもう少しスムーズならばなにも文句はないのだが……。アンダーステアはなんとか解消したいところで、通過速度はトゥインゴGTを上まわる76.3km/hを記録したが、現状のダブルレーンではトゥインゴGTに軍配が上がる。

 

リポート:清水和夫 フォト:篠原晃一 ル・ボラン 2018年7月号より転載
LE VOLANT web編集部

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