カー・マガジン編集部員がこれは! と思った趣味グルマを紹介する『100万円でドロ沼に陥る!? 』。機関好調な英国サルーン4台+1を一度に取材してきた中から、今回は最後の1台+1をご紹介。暑い夏の間は、クーラーの利いた涼しい室内で、100ドロカーを物色するのが正しい自動車趣味の過ごし方?
若さがあれば苦難もまた楽し
エンジンはミニ専門店にて整備したばかりとあって快調そのもの。
現行のミニがよく“ゴーカートフィール”を謳っているが、やはりクラシックミニに乗ると「こっちでしょ!」と唸らされる。ミニ専門店で仕上げられたエンジンは快調そのもので“もっと回せ!”とせがむかのようだ。かといって低回転域でぐずるようなことはなかった。
しかし前オーナーは“走って楽しむ”のウエイトに寄り過ぎていたのか、絶好調の機関とは対照的に内装はヤレあり。そしてサイドシルにはサビ、穴が開いているところも見られる。
“まずはボディコンディション”の原則に則れば避けるのが賢明かもしれないが、ボディパーツも豊富にあるミニであれば、購入後コツコツと直し、ミニを覚えていくのも良い。
取材当日は、30℃近くまで気温が上がったが、クーラーがシッカリと作動していたため、車内は快適であった。ウッドパネルには割れがあり、そしてサイドシルにもサビ&穴が見られた。ボディコンディションはお世辞にも良いとは言えないが、少しずつイジってミニを覚えたいという向きには絶好の素材ともいえる。
1994 ROVER MINI
320,000円
【編集長の傍からヒト言】
ナンバーが“32”というミニはよく見るが、こちらは価格が32万円。このリーズナブルな価格に思わず飛びつくのは、元気なワカモノであって欲しい。初期の貴重な個体をキレイな姿で後世に伝える面倒な役割は、年寄りに任せておけ!