モータースポーツ

キャンプやBBQをしながら楽しくレース観戦できる!「富士 SUPER TEC 24時間レース」の魅力とは?

観戦エリアなら基本的にどこでキャンプをしてもOK

6月1日(土)~2日(日)、富士スピードウェイで「ピレリスーパー耐久シリーズ2019 第3戦 富士SUPER TEC 24時間レース」が開催されました。こちらは現在日本で開催されているレースでは唯一24時間で行われる耐久レースで、昨年の富士スピードウエイで初開催。以前は北海道の十勝スピードウェイで24時間レースが行われていたこともありましたが2008年に終了しています。

今回は実際にキャンプをしながらレースの取材をするという、編集部でも初めての体験。期間中富士スピードウェイで行われていた様々な催しも含めてリポートしたいと思います。

土曜日、我々がサーキットに到着したのは朝8時半。レースのスタートは15時ですが、すでに多くの芝生エリアにはテントが立っていました。聞けば前日予選日の昼には、土曜日7時のゲートオープンを待つクルマですでに西ゲートは長蛇の列が並んでいたとのこと。金曜日は安全管理上の都合でテント泊は禁止されていて、すべて撤去しなくてはいけないのでゲート前に並んでいるんですね。それにしてもずいぶん早くから……と驚きましたが、SUPER GTの時はもっと多いそうです!

人気のエリアはクルマからも観戦できるダンロップコーナーアウト側ですが、メディア用の駐車場はP20でヘアピンに比較的近いことから、我々はヘアピンのアウト側にテントを張ることにしました。写真をご覧になればわかる通り、皆さん様々な場所にテントを立てて観戦しています。基本的にどこに立ててもいいようで、BBQも直火でなければ特に制限はないとのことでした。

ヘアピンのエリアもテントがかなり密集していたことで、タープを張るのに結構てこずってしまい作業が完了したときにはもうお昼。そこからランチを作り始めて食べ終わったときにはそろそろスタート時刻になっていました。

市販車ベースのレーシングカーで争われるスーパー耐久は、エンジン排気量やマシンのタイプ別にクラスが8つに分かれていて、出場台数も50台近くとかなり多め。ゆえにスタート時は各クラスごとに混戦が繰り広げられます。

グランドスタンド裏では様々なイベントを開催

 

レースも少し落ち着いたところで、グランドスタンド裏に行ってみました。こちらでは広いスペースを利用して様々なイベントが開催されたり、グルメコーナーがあったりします。その中でもかなりのスペースを割いていたのが「TOYOTA GAZOO Racing」で、くま吉のアトラクションをはじめ、ステージや女性向けのビューティスペース、足湯にレーシングカー展示と豊富なバリエーション。またキッズにも人気の働くクルマコーナーや、自衛隊コーナーでは戦車や装甲車など、普段間近で見られないものもあったりして結構楽しめます。

一方、このイベントならではと思えたのが「キャンピングカー体験コーナー」です。ミニバンなどの後席を改造したものからトレーラーハウスをけん引する本格的なものまで多種多様。トレーラーハウスの展示の中には、自分の部屋よりくつろげるスペースになっているじゃないかと思えるほど豪華なものもあります。さらに抽選で実際にキャンピングカーを利用できるイベントも行われていました。

初めてキャンプ泊する人向けの施設も

一般的にレースの観戦戦は自由席や指定席、グループシートのほか、パドックパスやラウンジパスなどの種類があるのですが、富士24時間レースでは驚くことに「キャンプヴィレッジパッケージ」なるものが販売されています。これはダンロップコーナーのイン側、P16にテントヴィレッジがあり、そこに泊まれるというキャンプ初心者向けのプランなんですね。しかも面白いことに使用したテントは持ち帰るというシステム。駐車場にテントが整列している光景は壮観な感じもしますが、寝袋やランタンもセットでついてくるプランもあって、まさに手ぶらでキャンプ(帰りは違いますが)です。料金はコールマンのセットが30,500(観戦券なし)~69,500円(観戦料込み)、そしてスノーピークのセットが81,000(観戦券なし)~258,000円(観戦料込み)。テントはすでに立ててあるのですぐに利用することができてとても便利なのですが、レース後は自分たちでテントを畳まなければならなく、やりかたがわからない方はスタッフに手伝ってもらってました。

 

またP16には手ぶらでBBQができるエリアもあり、ここでは4,000円で90分食べ放題&飲み放題(事前予約の場合、当日予約だと4,500円)で肉や野菜、ビールやサワーが付いてきます。肉はソーセージから牛や豚が数種類、焼きおにぎりやピーマン、ネギ、アスパラなど豊富。土曜日は事前予約で満席だったので、日曜日のランチで利用してみました。近くにはSPORT AUHORITYが出店していて、キャンプ用品などを販売しています。

ダンロップコーナー側にはTOYOTA GAZOO Racingが「TGRカフェ」をオープン。焙煎コーヒーの無料サービスやワークショップを行っていました。その隣には竹あかりのワークショップが。こちらは一節の竹に穴を空け、内側から明かりを灯す幻想的な「竹あかり」の製作を体験できるコーナーです。 夜にはアウトドアラウンジにもなり、ワインバーや地元御殿場のピザ屋さん「ほらあな」が出店していました。

土曜日の夜はヘアピンの芝生エリアでBBQを楽しみました。20時過ぎには花火も上がり、雰囲気を盛り上げてくれます。またグランドスタンド裏では一夜限りの野外映画館「ねぶくろシネマ Supported by TOYOTA」を開催。こちらは芝生に寝ころびながら(もしくは寝袋に入りながら)映画を鑑賞するイベントで、今回上映したのはスティーブン・スピルバーグが監督の2018年に公開された「レディ・プレイヤー1」でした。

スーパー耐久では昨年から、F1でもお馴染みのイタリアのタイヤメーカーであるピレリがワンメイク供給しています。50台のマシンが24時間走行するわけですから、タイヤ交換の回数もかなりのもの。そのためパドックには、タイヤの組み換えを行うための広大なスペースがとられていました。今回は雨に降られなかったのでレインタイヤは使用してませんが、もしレース中に天候が悪化してレインタイヤを使用することになったら大忙しになることでしょう(もちろんチームは事前にレインタイヤを用意していますが)。もちろん彼らも24時間闘い続けているわけですね。グランドスタンド裏に設けられたブースではアンケートに答えるとピレリグッズをもらえるキャンペーンも実施していました。

レースはGTNET GT3 GT-Rが連覇!

さて肝心のレースですが、総合優勝を飾ったのは#1のGTNET GT3 GT-R。残り4時間の時点でトップに立つと逃げ切りそのままフィニッシュ。昨年に続き2連覇で、シリーズランキングもトップに躍り出ました。ST-Zクラスは#3のENDLESS AMG GT4、ST-TCRクラスは#45のBRIN・NAUB RS3 LMS、ST1クラスは#47のD’station Porsche、ST2クラスは#59のDAMD MOTUL ED WRX STI、ST3クラスは#34のTECHNO FIRST RC350、ST4クラスは#86のTOM’S SPIRIT 86、ST5クラスは#88の村上モータースMAZDAロードスターがそれぞれ制しています。

 

キャンプするならSUVかミニバンがオススメ!?

今回、キャンプ取材のお供にお借りしたのは昨年、39年振りにフルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツGクラス。ガソリンエンジンのエントリーモデルとなるG550は、4L V8ツインターボユンイットによる力強い走りと、超ハイレベルの悪路走破性が特徴です。荷室は容量こそさほど大きくないものの、スクエアな形状は使い勝手もよく、4人分のキャンプ&BBQ用具を満載しました。どうしても荷物が多くなるキャンプやBBQは、ラゲッジスペースに余裕があるSUVやミニバンがいいですね。

 

こんな風に、レースを観ながらキャンプやBBQを満喫できる「富士SUPER TEC 24時間レース」。テント類は15時のフィニッシュ前に撤収を済ませ、サーキットを後にしたのは16時あたりと日が暮れる前に帰路につけるのもいいですね。ワンちゃんたちも楽しんだ様子でした。

取材協力=富士スピードウェイhttp://www.fsw.tv/

相澤隆之

AUTHOR

愛車の売却、なんとなく下取りにしてませんか?

複数社を比較して、最高値で売却しよう!

車を乗り換える際、今乗っている愛車はどうしていますか? 販売店に言われるがまま下取りに出してしまったらもったいないかも。 1 社だけに査定を依頼せず、複数社に査定してもらい最高値での売却を目 指しましょう。

手間は少なく!売値は高く!楽に最高値で愛車を売却しましょう!

一括査定でよくある最も嫌なものが「何社もの買取店からの一斉営業電話」。 MOTA 車買取は、この営業不特定多数の業者からの大量電話をなくした画期的なサービスです。 最大20 社の査定額がネット上でわかるうえに、高値の3 社だけと交渉で きるので、過剰な営業電話はありません!

【無料】 MOTA車買取の査定依頼はこちら >>

注目の記事
注目の記事

RANKING