プレミアムを標榜するだけあって高いデザイン性と質感が表現されたインテリア。それでいてドライバー中心のレイアウトを採り、オルガン式ペダルなど拘りが貫かれている。インテグレーテッドブレーキシステムの採用により、100→0km/hの制動距離は38.5mと優秀。
ジュリア・スーパーの心臓部に収まるのは2L直4ターボ。200ps/330Nmのパワースペックを持つが、数字以上に扱いやすく、パワフルだ。ストップアンドゴーの多い都市部のようなシーンでもジェントルかつスポーティに、キビキビと走る。だから低速でも愉しめる。
ALFA ROMEO GIULIA 2.0 TURBO SUPER
【Specification】
■全長×全幅×全高=4645×1865×11435mm
■ホイールベース=2820mm
■車両重量=1590kg
■エンジン種類/排気量=直列4気筒DOHC16V+ターボ/1995cc
■最高出力=200ps(147kW)/4500rpm
■最大トルク=330Nm(33.7kg-m)/1750rpm
■トランスミッション=8速AT
■サスペンション(F:R)=Wウィッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=225/45R18:255/40R18
■車両本体価格(税込)=5,430,000円
■問い合わせ=FCAジャパン 0120-779-159
【Interview】アルファ・ロメオ流の独創的なプレミアム性で魅了
FCAジャパン マーケティング本部 プロダクト マネージャー 平野 智氏
感覚的な部分に訴える、それこそがジュリアの魅力
「アルファ・ロメオはよりプレミアム路線へと舵を切りました。その象徴がジュリア。我々の考える“プレミアム”を、世界的主流であるDセグメントで表現した意欲作です」
FCAジャパンはそうした意図を持ってジュリアを見据える。発売開始された2017年10月から2018年の販売台数をみると、ドイツ車勢を筆頭とする競合に食い込んだ。2019年には2.2ターボディーゼルの発売も加わったので、Dセグメントでのシェア拡大が見込めそうである。
「我々の考えるプレミアムとは、決して全方位的な性能を約束するわけではありません。大事なのは人間の感覚に訴える官能性。デザインが美しいか、素材がフィットするか、何よりもステアリングを握ってワクワクできるのか——数字ではなく感覚的なところを訴えるために全面刷新したジュリアがあります。時に賛否両論が発生するようなクルマをつくることができている。それこそアルファ・ロメオだと思っています」