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【試乗】標準車と3.4万ユーロ差の理由は? アウディRS 3コンペティション・リミテッドを「ほぼレーシングカー」に変えた核心《LE VOLANT LAB》

アウディRS 3コンペティション・リミテッド
アウディRS 3コンペティション・リミテッド
アウディRS 3コンペティション・リミテッド

5気筒誕生50周年を祝う750台限定のハードコア仕様。その圧倒的パフォーマンスの全貌

アウディ伝統の直列5気筒エンジン誕生50周年を記念し、世界限定750台で送り出された特別なモデル「RS 3 コンペティション・リミテッド」。最高出力400ps、最大トルク500Nmを誇る2.5L直噴ターボを搭載し、0-100km/h加速3.8秒、最高速度290km/hという驚異的なパフォーマンスを発揮する。専用開発の車高調整式サスペンションがもたらす、まさに“ほぼレーシングカー”と呼ぶべき妥協なき走りの核心に、ドイツでの試乗から迫る。

【画像59枚】カーボンパーツと極太スタビライザーで武装。標準車から3.4万ユーロの進化を遂げたRS 3の細部をチェック

専用開発の車高調整式サスペンションがもたらす別格の足回り

5気筒エンジン誕生50周年を記念し、アウディは「RS 3 コンペティション・リミテッド」というトップスペシャルモデルを投入した。

1-2-4-5-3――。これはアウディの直列5気筒エンジンにおける伝統的な点火順序を示す“魔法の数字”である。この点火順序についてはよく質問されるが、その理由はシンプルだ。4ストロークエンジンは720度で1サイクルを完了するため、5気筒では各気筒の点火間隔は144度となる。クランクシャフトは均等な出力が得られるよう設計されており、その結果、振動が抑えられる。また、隣り合う気筒が連続して点火しないため、よりスムーズな回転特性が実現されている。

5気筒エンジンのメリットも分かりやすい。4気筒よりも高出力かつ大トルクを発生しながら、6気筒よりもコンパクトかつ軽量である。そのため、RS 3のようなコンパクトモデルにも適しており、横置きレイアウトにも対応できる。さらに、独特の点火間隔によるサウンドも大きな魅力だ。

従来のRS 3もコンパクトスポーツとして非常に完成度の高いモデルだったが、今回の「RS 3 コンペティション・リミテッド」ではさらなる進化が図られている。その中でも特に注目すべきは、新開発の車高調整式サスペンション(コイルオーバー)であり、これがクルマのキャラクターを大きく変えている。ただし、その分価格も大幅に上昇している。

全世界で750台限定となるこのモデルは、RS 3スポーツバックが585台、RS 3セダンが165台用意される。そのうち日本市場には100台(スポーツバック70台、セダン30台)が割り当てられる予定だ。ドイツでの価格は10万ユーロをわずかに上回り(セダンは102,680ユーロ)、標準モデルと比べて約34,000ユーロ高となる。この価格差の理由は後述する。

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