ヒュルケンベルク選手のお墨付きを獲得。市販化への最終決定は2019年後半中に
インフィニティとルノーF1チームはこのほど、2018年10月に発表した「インフィニティ・プロジェクト・ブラックS」のプロトタイプを用いたハイブリッドパワートレインのトラックテストを実施したことを報じた。
このモデルは「インフィニティQ60」高性能版である「レッドスポーツ400」をベースに、世界初のデュアルハイブリッドパワートレインを採用したスペシャルバージョン。インフィニティとルノーF1チームと共同で開発し、F1マシンで採用されている技術が活用されている。
400psを発揮するVR30型3L V型6気筒ターボエンジンに、排出ガスから熱エネルギーを回収するシステム「MGU-H(モーター・ジェネレーター・ユニット-ヒート)」を2基、そしてブレーキング時に電気エネルギーを回収するシステム「MGU-K(モーター・ジェネレーター・ユニット-キネティック)」を組み合わせることによって、システム総合で568psを引き出す。
発表後も市販化に向けたテストが繰り返され、このたびプロトタイプをオーストリアのサーキットトラックであるザルツブルクリンクに持ち込み、トラックテストが実施された。
トラックテストでステアリングを握ったのは、ルノーF1チームのドライバー、ニコ・ヒュルケンベルク選手。果たして、無事に彼の承認を得ることに成功した。
ルノーF1チームのお墨付きを得たプロジェクト・ブラックSは、今後さらにテストと検討が重ねられ、2019年後半中には市販化への最終決定をくだすとのこと。