世界主要都市の交通渋滞緩和と環境保護に向けて
9月14日、ダイムラーはドイツ・シュトゥットガルトにあるメルセデス・ベンツ・ミュージアムで、空飛ぶタクシーのデモンストレーション飛行を実施したことを発表した。
今回のデモ飛行は、2日間にわたって開催されたイベント「ヴィジョン・スマート・シティ-未来のモビリティを体験する」のなかで行なわれたもの。将来のモビリティのための技術革新と、持続可能な輸送の概念についてプレゼンテーションが実施された。
このイベントのハイライトとしてデモ飛行された空飛ぶタクシーは、ダイムラーのパートナー企業であるドイツのボロコプター社が開発。マルチローターを備えるキャビン付きのドローンで、最大2名の輸送が可能だ。
この空飛ぶタクシーは現在、実用化に向けて着々と準備を進めている。実用化されたあかつきには、世界主要都市の交通渋滞緩和に寄与できる。ダイムラーがボロコプター社とパートナーシップを結んでいるのは、環境保護と持続可能なモビリティの確立を目指す両社の方針が一致しているからと言える。
なお、ダイムラーでは2022年までにメルセデス・ベンツのモデルラインアップすべてに電動技術を導入したモデルを設定する予定で、2030年までに電動車が販売の半分以上を占めることを目標にしている。