清水和夫のDST

X2、Q2ともに重心の高いSUVの弱さが出たが、安定性・安全性を重視した制御に終始【清水和夫のDST】#98-4/4

清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(Dynamic Safety Test)
Number 98 SEASON.11:僅差の攻防を繰り広げたバイエルンの個性派コンパクトSUV対決

BMW X2 xDrive 20i Mスポーツ X vs アウディQ2 1.4 TFSIシリンダー・オンデマンド・スポーツ/Test03:ダブルレーンチェンジ

●テストの「方法」と「狙い」:80km/hでコースに進入、障害物を回避してふたたびもとのレーンに戻るテスト。シャシーの総合性能、ESC(横滑り防止装置)など挙動安定化装置の能力をみる。そして、ドライバーが安心して操作できるかどうかも評価の対象となる。パニックに陥ったドライバーでも正確に操作できなくては、クルマが優れたシャシー性能を持っていても意味がないからだ。

BMW X2 xDrive 20i Mスポーツ x vs アウディQ2 1.4 TFSIシリンダーオンデマンドスポーツ(ハイスピードライディング&ダブルレーンチェンジ編)【DST124-03&04】

安定性・安全性を重視した全体のバランスがとれたコンパクトSUV

AUDI Q2 1.4 TFSI CYLINDER ON DEMAND SPORT

●操縦安定性:★★★☆☆
●平均通過速度:67.93km/h(2回平均)

アウディQ2はフォルクスワーゲンのMQBを使って開発されている。派手さはないが、軽量ボディと全長の短さが生み出す運動性能は侮れない。BMWほど俊敏な動きではなかったが、危険回避をイメージして素早い速度でステアリングを切り込んでみると、重心の高いSUVのため、タイヤやサスペンションに頼るのではなく、ステアリングを切ったと同時にESP(ESC)が作動。その瞬間にフロントのブレーキが介入したことを、ステアリングに伝わるキックバックで感じ取れ、何があっても安定させるという信念を感じることができた。派手さはないが、全体のバランスがとれたコンパクトSUVである。

フロントヘビーなFFでも、BMWがつくるとゴーカートのよう

BMW X2 xDrive 20i M SPORT X

●操縦安定性:★★★☆☆
●平均通過速度:72.77km/h(2回平均)

フロントヘビーなFFでも、BMWがつくるとゴーカートのような俊敏な動きが可能となる。それはすでにミニで証明されているが、そのDNAを持つX2ゆえにどのような挙動を示すのか楽しみにしていたのだが、やはりそこはファミリーカー。急ハンドルを切ると、ノーズダイブとロールが目立った。BMWでは珍しく、大きな姿勢変化が見られたわけだが、意外にもドライバーが不安になることはなく、最終的にはDSC(ESC)が作動してクルマの安定性を確保。制御自体はあまり強くなく、通過速度は速かった。BMWらしいスポーティテイストもしっかりと感じることができた。

LE VOLANT web編集部

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