クーペボディのグラスエリアは「プチ8シリーズ」的グラフィックに
BMWが開発を進める新型2ドア、「4シリーズ・クーペ」の開発車両がニュルブルクリンクで高速テストを開始した。これまで輸送中の艤装車両が撮影されることはあったが、走る開発車両がキャッチされたのは今回が初めてだ。
捕捉されたプロトタイプの前後は厚いカモフラージュで覆われていたが、ハーフカップのC型LEDデイタイムランニングライトを光らせる薄型ヘッドライト、波打つスポーティなテールライトの一部が確認できる。またリヤデッキへと流れる美しいルーフラインは、さすがに4ドアの「3シリーズ」よりセクシーでもある。なお、艤装で見えにくいがグリーンハウスの造形は「8シリーズ」を彷彿とさせる仕立て。従来のBMWで見られたホフマイスターキンクは確認できない。
キャビン内では、3シリーズと同じくオペレーティングシステム7.0を搭載。BMW最新のデュアルディスプレイ、3スポーク・ステアリングホイールなどドライバーオリエンテッドな作りであることが確認できる。
パワーユニットのラインアップは、エントリーモデル用の1.5L直列3気筒ターボのほか最高出力258psを発揮する新開発の2L直列4気筒ターボ、同じく2L直列4気筒ツインターボのディーゼル、最高出力388ps、最大トルク500Nmを発揮する3L直列6気筒ターボの搭載が予想される。また、遅れてプラグインハイブリッドが追加。さらに「Ⅿ4クーペ」用として最高出力510ps、最大トルク598Nmを発揮する3L直列6気筒ツインターボが採用されることも間違いない。
組み合わせるトランスミッションは、7速DCTとMTをパワーユニットに応じて使い分ける模様。また、4WDの「xDrive」がオプションないしは上位グレードに標準装備される可能性も高い。そのワールドプレミアは、遅くも2020年3月のジュネーブショーまでには行われるだろう。