清水和夫のDST

今やもう古い!? スバルWRXとFFでもキレッキレの走りが印象的なメガーヌRS対決結果は【清水和夫のDST】#101-4/4

清水和夫のダイナミック・セイフティ・テスト(Dynamic Safety Test)

Number101(SEASON.12):スバルのプライド、WRX STIに挑む4WSで武装したニュル・マイスター

ルノー・メガーヌ RS カップ vs スバルWRX STI タイプS/Test03:ダブルレーンチェンジ

●テストの「方法」と「狙い」:80km/hでコースに進入、障害物を回避してふたたびもとのレーンに戻るテスト。シャシーの総合性能、ESC(横滑り防止装置)など挙動安定化装置の能力をみる。そして、ドライバーが安心して操作できるかどうかも評価の対象となる。パニックに陥ったドライバーでも正確に操作できなくては、クルマが優れたシャシー性能を持っていても意味がないからだ。

ルノー メガーヌ R.S.カップ vs. スバル WRX STI タイプS(ダブルレーンチェンジ編)【DST♯127-04】

ルノー メガーヌ R.S.カップ vs. スバル WRX STI タイプS(ハイスピードライディング編)【DST♯127-03】

いま乗ると古い感じがするWRXは、もう少し意識的にチューニングしても良い

SUBARU WRX STI TYPE S

操縦安定性:★★★☆☆
平均通過速度:75.58km/h(2回平均)

いまWRXに乗ると古い感じがする。直進性は高いが、ゆえにダブルレーンチェンジで急ハンドルを切るとステアリングが重く、ノーズの動きも重々しい。パワーステアリングはまだ油圧式で、昔の技術が残っているのが気になるところ。そのために軽快なフットワークというわけではない。メガーヌR.S.はESP(ESC)がいつ作動したのかわからないほど、高い運動性能を示したが、WRXはVDC(ESC)の作動で速度を減じてしまう。もう少し意識的にチューニングしても良いのではないだろうか。最近、このセグメントに新しいライバルが登場してきているので、世界と戦うには厳しい部分がありそうだ。

メガーヌR.S.の最新デバイスがテスト結果に大きな影響を与えた

RENAULT MEGANE RS CUP

操縦安定性:★★★★★
平均通過速度:83.87km/h(2回平均)

ダブルレーンチェンジテストでは大きな差がついた。結論を述べると、メガーヌR.S.はFFとは思えないほどシャープなハンドリング性能を持っている。フロントヘビーなFFのネガティブさを消すために、4WSを採用して後輪を瞬間的に逆位相に制御し、旋回しやすくしている。そのため、急ハンドルを切っても、ミズスマシのように、あっという間にスイスイとレーンチェンジしてしまった。通過速度はWRXのそれよりも約8km/hも速かった。このパフォーマンスには脱帽である。ミニのJCWに似ていて、FFといえど、キレッキレの走りがとても印象的だった。シートが良いので操縦もしやすい。

リポート=清水和夫/K.Shimizu フォト=篠原晃一/K.Shinohar ル・ボラン 2019年8月号より転載
LE VOLANT web編集部

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