モータースポーツ直系のアウディスポーツが仕立てた最新モデルが4ドアクーペの頂点に立つRS7スポーツバック。そのハイチューンぶりは写真を見ればご覧のとおり。鍛え抜いた高性能を隠そうともしない。ライバルはズバリ、発表間もないBMW M5グランクーペで決まりだ!
フレキシブルな高性能こそアウディスポーツの真骨頂
アウディの4ドアクーペ・シリーズにおけるハイエンドモデル、RS7が6年ぶりにフルモデルチェンジを受けた。チーフデザイナーのマーク・リヒテが「これまでのデザインで最高傑作、自分自身も注文をした!」と自画自賛するほど、たしかに強く美しいデザインといえる。フロント中央のシングルフレームグリルと左右の巨大なエアインテークは、背後にある高出力V8エンジンの存在を暗示。また、左右にそれぞれ20mmずつ張り出したオーバーフェンダー、リアのディフューザー両端から突き出たオーバルのエキゾーストエンドなどが、その存在感を臆することなく表現している。
インテリアは3つのディスプレイからなるアウディの最新フルデジタルMMIで、センターコンソールのそれはタッチスクリーン式。マルチファンクションスポーツステアリングはグリップ部分がアルカンターラで感触も素晴らしい。
V8ツインターボの排気量は4Lで、最高出力600ps、最大トルク800Nmを発揮。8速ティプトロニックを介しての0→100km/hは3.6秒で、最高速度は250km/hに自主規制されるが、オプションで280km/h、あるいは305km/hまで引き上げることが可能だ。