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全方位に安定した性能を発揮するオールシーズンタイヤが登場「ダンロップ オールシーズンMAXX AS1」【2019-2020冬・スタッドレス&オールシーズンタイヤ・バイヤーズガイド】

オールシーズンタイヤなら急な降雪や濡れた路面でも安心して走れる。また、季節ごとの交換・保管場所も不要だ。そこでオススメするのがダンロップの新作オールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1」だ。

ドライ路面での快適性にもしっかり配慮している

ダンロップから、「急な雪でも慌てない長持ち夏タイヤ」と銘打ったオールシーズンタイヤ、All SEASON MAXX AS1(以下AS1)が発売された。

ウェットブレーキの良さはAS1の魅力。コンパウンドのブロック剛性の高さとVシェイプ溝の排水性の良さが理由だ。これは雪道では、トラクション性能の効き、シャーベット路での排雪性にも期待できる。

オールシーズンタイヤは近年日本市場に再登場したカテゴリーだ。非降雪地域では年に数回の降雪しかなく、そのためにスタッドレスタイヤを買うことを負担に感じるユーザーも存在する。とはいえ、雪が降ってしまえばサマータイヤでは走ることができないので、チェーンを装着するしか手立てはなくなってしまう。
AS1は、そんな非降雪地域に住むドライバーをターゲットにした商品だ。サマー性能を落とさない範囲で冬の圧雪路面くらいなら不安なく走れる性能を付加している………というタイヤだ。ダンロップのテストによれば、30㎞/hからの圧雪路ブレーキの制動距離はAS1が14.2m。スタッドレスタイヤのウインターMAXX02が11.1m。これに対してサマータイヤのエナセーブEC204が21.3mだから、スタッドレスタイヤほどではないがサマータイヤよりは断然ブレーキが効くのがわかるだろう。さて、このAS1だが、トレッドデザインはVシェイプデザインと名付けられた斜め溝主体のデザイン。興味深いのはトレッドの中心部。縦溝がなく左右に伸びる溝の間に太いセンターリブが形成されている。

このセンターリブ部にはスイッチグルーブと呼ばれる横方向の溝が切られており、これが斜め横方向に伸びるⅤシェイプ溝とともに強いトラクションとブレーキ性能を生み出しているのだという。ドライ路面での快適性にもしっかり配慮されている。
加えてウェットブレーキ性能も優秀だ。ウェットブレーキは水深2㎜のウェット路を使った100㎞/hからの急制動でAS147.8mと、エナセーブEC204の52.8mより短かいというデータが出ている。

トレッド中央には、ステッチグルーブと名付けられた横溝を配置してトラクション性能を高めている。また、AS1は深溝設計と新開発のコンパウンドで夏タイヤ以上のロングライフを実現。サイズは13-18インチを設定。

高速ハイドロプレーニング性能の良さはシャーベット路面での排雪性にも効果が期待できる性能だ。
それともうひとつ。静粛性の高さもAS1の特徴に挙げられる。 80㎞/hでテストしたパターンノイズのテスト(ダンロップ資料)では、エナセーブEC204が62.8dB、 AS1が63.2dBで、ほぼ同等の性能を備えている。これも魅力的な性能のひとつに挙げられると思う。

お問い合わせ
住友ゴム工業 0120-39-2788 https://tyre.dunlop.co.jp/

ル・ボラン2019年12月号より転載

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