最高評価の5つ星を獲得。衝突安全性の確かな進化を実証
Euro NCAPはこのほど、10月に発表されたフォルクスワーゲン新型「ゴルフ」(8代目/日本未導入)の衝突安全性試験を実施。最高評価の5つ星を獲得したことを発表した。
ユーロNCAPの安全性試験で最高評価となる5つ星を獲得するには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子供(幼児・児童)乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上という4項目をすべてクリアしなければならない。
新型ゴルフの試験車両は1.5Lターボエンジン搭載車だったのだが、その結果は「成人乗員保護性能」で95%、「子供乗員保護性能」で89%、「歩行者保護性能」で76%、「安全補助装置」で78%。すべての項目で基準値を上回り、総合5つ星を獲得した。
ちなみに、2012年に実施された従来型ゴルフ(7代目)の同試験の結果は、順に94%、89%、65%、71%で総合5つ星を獲得している。新型では「子供乗員保護性能」こそ従来型と同じ89%だったものの、それ以外の項目はすべて従来型の結果を上回る数値を獲得。これにより、少なくとも衝突安全性の面では、新型ゴルフは確かな進化を遂げていることが実証されたといえるだろう。
参考までに、最近発表された同クラスの試験結果を挙げてみよう。国産車では「マツダ3」が順に98%、87%、81%、73%、「トヨタ・カローラスポーツ」が順に95%、84%、86%、77%。輸入車では「BMW1シリーズ」が順に83%、87%、76%、72%、「メルセデス・ベンツAクラス」が順に96%、91%、92%、75%。試験項目によって評価の数値に優劣はあるが、これらのモデルはいずれも総合5つ星を獲得している。ここに挙げた4モデルの結果と見比べると、新型ゴルフは「子供乗員保護性能」がAクラスに次いで高い数値を獲得していることがわかる。