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2042点の応募から「レクサス・デザイン・アワード2020」に入賞した6作品が決定!

入賞作品は4月20日からミラノで開催される「ミラノデザインウィーク2020」で展示。同イベント会場でグランプリが決定

レクサスは1月29日、次世代を担う世界のクリエイターを育成・支援することを目的とした国際デザインコンペティション「レクサス・デザイン・アワード2020」の入賞6作品を決定した。

通算8回目を迎える同アワードには、世界79の国や地域から2042点、そのうち日本国内からは107点の応募があり、応募総数は3年連続で過去最高を記録。応募作品は、より良い未来をつくるための3つの基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」をいかに具現化しているかという点において、世界のデザイン界を牽引する著名な審査員陣により審査された。

同アワードの審査員を務めるジョン・マエダ氏は、今回の審査について次のようにコメントしている。
「今年のレクサス・デザイン・アワードの応募作品は、急速な技術革新による社会環境の変化と、それに呼応する人々の意識の変化という、ふたつの大きなテーマを扱う応募作品が多く見受けられました。いずれの提案も、斬新な解釈と技術に対する深い洞察に基づき、単なる社会への課題提起に留まらず、具体的な解決策を提示するものでした。膨大な応募数から受賞作品を決定するのは容易ではありませんでしたが、審査員の多角的な視点を通じて、より良い未来をもたらす最善の作品を選ぶことができたと確信しています」

6組の入賞者は1月23日〜24日の2日間、レクサスのブランドスペース「INTERSECT BY LEXUS– NYC」において、世界の第一線で活躍するジョー・ドーセット氏、ベサン・グレイ氏、フィリップ・マロイン氏、重松象平氏の4名のクリエイターをメンターとして迎えたワークショップに参加。このワークショップでは受賞者が4名のメンターから直接指導を受け、また対話を重ねながらプロトタイプ制作に向けて自らのアイディアと向き合う機会が提供された。

約3カ月間、入賞者はメンターの継続的な指導を受けながらプロトタイプを制作。完成した作品は4月20日よりイタリア・ミラノで開催される「ミラノデザインウィーク2020」のレクサス会場において展示される予定で、同会場では入賞者によるプレゼンテーションと最終審査が行なわれ、プロトタイプ6作品の中から「レクサス・デザイン・アワード2020」のグランプリが決定される。

入賞6作品は以下のとおり。

●作品名:Bio.Scales
空気から炭素やその他の有害な化合物を排除する、バイオポリマーフィルター。3Dプリント技術を採用することで自由な形に再形成することが可能となり、あらゆる生活空間の空気の質を改善する。

●受賞者名:サザーリンサント(米国)
ポール・サザーリンサントとギャレット・サザーリンサントは、ロサンゼルスに拠点を置くデザイナー。新しいデジタルプロセスや環境に配慮した素材、伝統的な工芸品などを調査し、自然とテクノロジーの要素をデザインに結び付ける。

●作品名:Feltscape
周囲のノイズを吸収し、室内の音響・照明環境をカスタマイズできるオブジェクト。フェルト生地と熱可塑性プラスチックで作られた雲をイメージしたデザイン。オートクチュールの手法とロボティック3Dプリント技術を組み合わせた革新的な製造工程によって作られる。

●受賞者名:テオフィル・ペジュ(フランス/活動拠点:英国)&サルヴァトーレ・チチェロ(イタリア/活動拠点:英国)
テオフィル・ペジュ&サルヴァトーレ・チチェロは、ロンドンに拠点を置く建築デザイナー。ロンドン大学(UCL)バートレット校の建築学科でテキスタイル複合材料の研究を経て卒業。伝統的な職人技と革新的なロボット製造技術を組み合わせたデザインを得意とする。

●作品名:Flash Pak
洪水災害発生時に、ハプティックナビゲーション(利用者に力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジー)とLEDライトによって生徒たちを避難所へ誘導するスマート救命具。ライフジャケットとしてのみならず、互いに連結することで集団避難行動が可能なライフボートにもなる。

●受賞者名:ヤオクン・ウー(中国/活動拠点:米国)
ヤオクン・ウーは、ニューヨーク州ブルックリンにあるプラット・インスティテュートで工業デザインを学ぶ学生。デザインを問題解決のツールとして有効活用したいと考えている。デザインは普遍的なものだが、人に優しいデザインを手掛けることに注力している。

●作品名:Lick
猫の舌のように汚れを絡め取るローラーによって、入浴に介護を必要とする人や、入浴できない環境にいる人でも身体を清潔に保つことができるポータブルボディークリーナー。

●受賞者名:イリーナ・サモイロワ(ロシア)
イリーナ・サモイロワは、モスクワ国立ストロガノフ美術デザインアカデミー、家具デザイン専攻の修士課程で学ぶプロダクト&家具デザイナー。新しいデザインに着手する際、彼女はまず動物の形を観察し、その形が自然界でどのように作用しているのかを調査する。

●作品名:Open Source Communities
低コストで高品質なオープンソースを活用し、スマートホームをはじめとする持続可能なコミュニティデザインの提案によって、発展途上地域の生活水準を改善するプロジェクト。

●受賞者名:BellTower(ケニア)[ジョン・ブライアン・カマウ、ジョイス・ワイリム・ガチリ、イアン・ギテギ・カマウ、エスター・ワンジク・カマウ、アービン・ブッカー・カマウ]
BellTowerは、オープンソースのシステムとテクノロジーによって問題解決に取り組むことを目標に掲げ、2014年に設立された。リスク管理、情報技術、設計、プロジェクト管理、戦略といった個々のスキルを集約し、個人や企業、産業のニーズに対応するオープンソースのコミュニティモデルの構築に取り組んでいる。

●作品名:Pursewit
より直感的でユニバーサルな操作手順を採用したミシンによって、縫製産業における視覚障がい者の雇用機会・収入源を創出するとともに、地域の経済成長に寄与する。

●受賞者名:アクサ・アジマル(パキスタン)
アクサ・アジマルは、パキスタンの国立科技大学を卒業した工業デザイナー。デザインはアイデアと実現性に趣向を凝らすことで問題解決の手段になるという信念を持つ。具体的な相互作用とデザインの実体験を通して、人々と製品のつながりがより良くなることを望んでいる。

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