プラスチック製のインサートを装着するアルミホイール。従来のアルミホイールより15%の軽量化も実現
BMWは2月5日、現在開発を進めており2020年内の市場導入を予定しているピュアEVの新型SUV「BMW iX3」に採用する「BMWエアロダイナミックホイール」を公開した。
このホイールはアルミ製で、V字型スポークの間には個別に設計されたプラスチック製のインサートを装着することで高い空力性能を実現。現行「X3」との比較では空気抵抗が約5%削減できるだけでなく、従来の一般的なアルミホイールよりも15%軽量なのが特徴だ。
2020年内に市場導入される予定の「iX3」(写真左)と、2021年に登場する「i4」のコンセプトモデル「iビジョンダイナミクス」(同左)
これによりバッテリーの電力消費量は、これまでの一般的なホイールを装着する車両に比べて約2%削減できることが同社の実験で明らかとなり、この新型ホイールを装着する「iX3」のプロトタイプの場合、0.4kWh/100kmの“電費”をマーク。この電費はこれまでの一般的なアルミホイールを装着した場合より、10km長く走れることを意味するという。
プラスチックのインサートはさまざまなカラーにペイントすることができ、ユーザーの好みに合わせてポリッシュ仕上げやマット仕上げにすることも可能。さらにひとつのホイールに、複数のカラーや仕上げを施すこともできる。これにより、ボディのスタイリングパーツとコーディネートする幅が広がるメリットもある。
写真左から「iNEXT]、「iX3」、「i4」
年内に市場導入が予定されている「iX3」には、第5世代の「BMW eテクノロジー」を採用。286hp/400Nmを発揮するモーターと総電力量74kWhのバッテリーが搭載され、最高で440kmの航続距離を実現することがすでに発表されている。ちなみにこの「iX3」に続き、2021年には「BMW i4」や「BMW iNEXT」が新世代EVラインナップに加わる予定だ。