雲のじゅうたんの中に延びるカルストの稜線
愛媛県と高知県にまたがる四国カルストは、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台とともに「日本三大カルスト」に数えられる景勝地。標高1400mを越える天狗高原から標高1084mの地芳峠(国道440号・旧道)にかけての稜線伝いに、白い石灰岩の露頭が点々と浮かぶ緑の草原が広がっている。
ここでは雨上がりの早朝などに雲海も発生。まるで羊の群れのように石灰岩の露頭が点在するカルストの稜線が、雲のじゅうたんの中に延びていくという、息を呑む光景が生まれる。
アクセスガイド
四国カルストの西端に位置する国道440号(旧道)の地芳峠までは、松山から73km、高知から87km、徳島からは約250kmの道のり。周辺ルートは険しい山道の3桁国道が多いため、距離の割に移動に時間がかかる。
Data【Spot 76 四国カルスト】
雲海遭遇率 ★★
雲海の季節 通年
◎所在地/愛媛県久万高原町、高知県檮原町
◎ルート/県道383号・ 四国カルスト公園縦断線
◎区間距離/約15km
◎最高地点/標高1456m
◎冬季閉鎖/なし(積雪時通行不能)
観光情報
久万高原町観光協会 TEL 0892-21-1192
津野町役場 TEL 0889-55-2311
檮原町役場 TEL 0889-65-1111
文:佐々木 節/撮影:平島 格