ストリートスペシャルはスタビ解除でオフマシンに!
JB64発売当初からサスペンション開発を行い、減衰力調整式ダンパーを採用したキット構成で、最近続々と発売を開始しているショウワガレージ。今回テストを行うのは2インチアップキット。
伊神氏に話を聞くと、「今日の2インチアップは基本コンセプトがストリートです。スタビを装着した状態でテストを行なって来たんですが、スタビレスにすることで、オフの可能性が広がることを実証するために持って来ました。オリジナルの14段調整式ダンパーの出来が良いので、さまざまなシチュエーションに対応できる足になっています」とのこと。あえて本来のコンセプト外での仕様でテストを受けにくるという自信。では、辛口でいきたいと思います。
伝家の宝刀とも言える大容量バンプラバー。もはや装着されていないジムニーを見る方が少ない(左)。オリジナルのコイルスプリング上部に線間密着部分があり、切断することで車高の調整を可能としている(右)。
まずはオンロード。もともと、ストリート仕様の設定からスタビを外すという仕様のため、若干ステアの応答性は穏やか。切った直後にやや沈み込んでから向きが変わる。もっとダルくなるのかと思っていたが、この範囲ならむしろこの方が好きなユーザーもいるのでは? と思える範囲だ。ロールは、ダンパーが程よく効きそう多くない。旋回性はニュートラル。筆者的には普段使いならスタビレスの方が印象がいいくらいだ。
角度補正だけでなく、長さも変更されたフロントアーム。走りに直結しているサスペンションパーツなのだ。
デニム地のシートカバーが、室内をカジュアルに仕上げている。要チェックのアイテムだ。
次にオフロード。スタビ装着状態での走行をしたことがあるのだが、JB64は壊滅的に足が動かない。オフでのスタビ解除は必須な作業といえる。このクルマ、ストリート仕様と聞いていたにも関わらず、足が長い。接地性は、他のオフ仕様と変わらない。それどころか、ダンパーの減衰が効いており、際どい体制でも安定性が高い。若干、ストロークの奥で硬さを感じるが、逆にアクセルオン時にトラクションが高く武器になる。
アクセルレスポンス、トルクフィール、最高出力を向上させるオリジナル設定のミニコンを装着。
リンクスマフラーがJB64にも登場。ミニコンとの組み合わせは、自然でトルクフル。扱いやすいのだ。