特集

クロカン4駆という泥臭いカテゴリーから新たな快適RVとしての空間作りを提案した新ジムニーとは【ジムニー天国2020】

時代の一歩先を行く工藤自動車のJB64

JB64になってから新たなユーザーが急速に増え、ユーザーニーズも今までと変わってきた。ジムニーの位置付けは、今までクロカン4駆という泥臭いカテゴリーだったのが、レジャービークルへと進化している。室内空間も充実し、快適装備も他の車両と比べ遜色ない。今回、工藤自動車のデモカーは、そんなユーザーへの提案でもある。

エクステリアは、オリジナルの前後スチールバンパーを採用。オフロードテイストを残しつつ、スタイリッシュ。アウトドア系のレジャービークルとして運用するため、積載量アップを目的にリアゲートへカーゴを装着。

オリジナルのグリル、バンパー、スキッドプレート。オフロードテイスト満点のフェイス周り。

リアゲートへ脱着ステーを装着しリアカーゴを設置。かなり強固で利便性は高い。

特筆すべきはオーディオだ。イタリアのハーツというブランドの13cmスピーカーをアダプターを介して装着。別体ツイーターを追加。タイムアライメントを行い、ジムニーの室内空間を適正な音場となるように調整。クロスオーバーで、音域レベルと特性を好みに合わせ設定。クリアな音質と低音を併せ持つオーディオルームとしている。クルマを走らせるために乗るのではなく、快適空間に身を置くことが楽しいと思わせる室内だ。今回のオーディオチューンはステップ1。デッドニングや追加ウーハーなど、対応できるオーディオチューニングには際限がない。

ドアトリムに一切の加工を行わずに、ハーツの高音質13㎝スピーカーを装着。変換アダプターを製作済み。

さらに、eチューニングと呼ばれる、導電効率を向上させるアイスフューズやアイスグリスにも注目。ハイレスポンスアーシングケーブルで、オーディオチューンのアシストや、動力性能向上を実現。電子制御てんこ盛りのJB64には有効な手段だ。

従来のシフトノブがそのまま使える変換アダプターを販売。このおかげで選択肢は無限となる。

加工レスで装着できる幅狭のフットレスト。ミッション車特有の狭い空間で干渉せずに操作可能となる。

ルックスが良いのは当たり前。これからのジムニーチューニングは、目的に合わせた使い勝手や、快適空間作りが重要となる。そんな一歩先を行く工藤自動車のJB64だ。

薄型のリアバンパーに対応したマフラー。今後、工藤自動車5次元ブランドでリリース予定。

低重心ロングストローク。走って楽しい、オンオフマシン

歴代のジムニー用サスペンションで、工藤自動車の製品は他とチューニングアプローチがちょっと違う。リフト量は50mmアップ。いわゆる2インチアップクラス。オリジナルのビルシュタインダンパーを装着。コイルスプリングはリフト量に対して自由長は長め。各種補正作業はバッチリ。さらにここからだ。フロントアームを純正より長くし、ストローク時のキャスター変化を調整。スタビの補正を細かく行い、オンオフ両方でデメリットがないようにセッティング。ダンパー容量の確保のために、単筒式のビルシュタインダンパーを採用するだけではなく、2インチリフトに3インチアップクラスの容量とストロークを設定。低重心、ロングストロークのオンオフマシンを創り出したのだ。事前情報からかなり期待できるのは確定だが、その分ハードル高めでインプレ開始だ。

あえてスタビ装着車とし、その上でオフ性能を高めるという工藤自動車流のチューニングが施されている。

まずオンロード。このセッティング、パッセンジャーのスポーツタイプからの乗り換えユーザーが好みそう。基本的に乗り味自体はソフトだが、初期入力から腰のある部分までが早い。スタビの効き具合が絶妙で、旋回性は抜群。荷重移動をしっかりと行うと、スポーツ車レベルで旋回する。ぐいぐいノーズが入る感じ。それでいてハードな印象は皆無。

新製品のJB64用ナックルパーツも近日販売予定。ダンパー的な効果が期待できる新たなパーツとなる。

縮み量を計算し補正量をセッティング。ビルシュタインダンパーのストロークも通常の2インチとはかなり違う。

次にオフロード。スタビ装着車なのでフロントのストロークは期待していなかったのだがびっくり。きちんとストロークして接地感がある。現状、スタビ装着車のなかでもっともストロークが多い。若干、ストローク初期で反発を感じるが、ストロークフィールはしなやか。キャンバー耐性が強く、安定感が高い。際どいライン取りでもアクセルが踏める。

レスポンスを重視し、各種パイピングとオープンタイプのエアクリーナーに交換済み。

ミニコンはレギュラー仕様とハイオク仕様で設定が変更可能。新しいアーシングシステムもJB64ならではだ。

eチューンのおかげで、電スロのレスポンスが良いのも好印象で、ミニコンでのパワーも申し分ない。バランスの取れたJB64と言える。

eチューンの代表的なパーツとしてアイスフューズがある。NA領域のトルクアップや電スロのレスポンス向上など、メリットだらけだ。

SHOP’s VOICE

走行性能、ルックス、これらを向上させるチューニングは当たり前。これからのジムニーチューニングは、快適空間へ身を置くことに楽しさを感じるチューニングが重要。オーディオ系のチューニングがそのまず第一歩だ。

TUNER’s VOICE 工藤和彦さん

開発にかなり時間が掛かっていますが、そのぶん良いものに仕上がっています。あえてリフト量を抑え、ストロークを伸ばしてセッティング。走りやすく、容量確保でオンも快適です。eチューンの効果もてき面で、新たなカテゴリーとなるでしょう。

【装着パーツリスト】
★TIRE&WHEEL
TOYO オープンカントリーMT 225/75R16(オープン)/RAYS×kudo-j A・LAP-J 5.5J×16+20 ダッシュホワイト(43,000円/本)/RAYS×kudo-j ジュラルミンロックナット・ガンメタ(14,000円)
 
★SUSPENSION
kudo-j TOURING-5 コイルスプリング(30,000円)/kudo-j エナペタルビルシュタイン480-530(148,000円)/kudo-j SUSラテラルロッド フロント(21,000円/本)/kudo-j SUSラテラルロッド リア(18,000円/本)/kudo-j リーディングアーム・2インチ・レッド(40,000円)/kudo-j トレーリングアーム・レッド(42,000円)/kudo-j ステンメッシュブレーキライン(21,000円)/タニグチ リアラテラル補正ブラケットV(6,000円)/kudo-j スタビライズリング(試作)/kudo-j リア ショックカラーセット(試作)/kudo-j 車高センサー補正ステーセット(4,500円)/ショウワガレージ 大容量バンプ・フロント(8,400円)
 
★ENGINE & POWER TRAIN
kudo-j MINICON ハイオク、レギュラーモード(試作)/kudo-j ハイポジションパフラー(試作)/kudo-j アイスフューズ スターティングセット(8,100円)/kudo-j アイスグリス(3,000円)/kudo-j ハイレスポンス アーシングケーブル(26,000円)/オメガ エンジンオイル G-1 10W-40(2,400円/L)/オカダプロジェクツ プラズマダイレクト(78,000円)/トライフォース ブローオフバルブアダプター付きインテークスペシャルキット(108,000円)/トライフォース ブローオフバルブリターンキットアダプター(3,600円)/HKS シーケンシャルブローオフバルブ(22,000円)/kudo-j リターンホースセット(4,000円)/ディクセル ブレーキパッドMタイプ(12,000円)/ディクセル スリットディスクローター (17,000円)
 
★EXTERIOR
kudo-j フロントガードバー(試作)/kudo-j リアバンパー(試作)/M-BRO HA36LED テールランプ・スモーククローム・流(33,000円)/kudo-j ナンバー移動キット・ロア(試作)/kudo-j サイドマーカーJB64【スモーク】(3,800円)/kudo-j サイドマーカー用LED球(1,200円)/IPF CUBE ドライビングランプ S-632(27,000円)/kudo-j フロントウインカーLEDセット(5,600円)/kudo-j サビーヌ(塩カル防錆剤)(8,000円)/kudo-j ブレーキディスクカバー・ブルーアルマイト(10,500円)/kudo-j ブレーキドラムカバー・ブルーアルマイト(12,500円)/kudo-j ブレーキドラムカバー用ステッカー カーボン(600円)/kudo-j URLステッカー カーボン(1,000円)/kudo-j リフトアップメンバー(試作)/カーメイト ナンバーフレームスリム(1,300円)/kudo-j ゲートヒッチ(試作)/ショウワガレージ A-X ヒッチカーゴ TYPE1 ブラック (33,000円)
 
★INTERIOR
kudo-j LED ルームランプ(5,000円)/kudo-j ルームランプレンズセット・クリア(3,300円)/Defi Racer Gauge N2 ターボ計 60φ 19,000円/kudo-j クラッチペダルストッパー(1,800円)/kudo-j Hertz セパレートスピーカーJB64W専用セット(試作)/kudo-j レザーシートカバー(試作)/スズキ アシストグリップ(840円)/kudo-j レーシングウェイトシフトノブ(5,000円)/kudo-j シフトノブ変換アダプタ(500円)/kudo-j 各種ネタ(時価)

【問い合わせ】
工藤自動車 093-681-4739 http://www.kudo-j.com/

テストドライバー:那須一博 ジムニー天国2020より転載
LE VOLANT web編集部

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