第1回「鹿児島→由布院」で大人の充電旅スタート
2019ワールド・カー・オブ・ザ・イヤーほか、全世界で数々のアワードを受賞している、ジャガー初の電気自動車、I-PACE。EVというと、航続距離や充電インフラの問題で実態がよく分からないとい方も多いと思うが、実際に長距離をI-PACEで移動するとどうなるのか? 今回は、鹿児島から東京まで、約1600kmの道のりを実際に走行。4泊5日という行程で、日本列島の西、約半分といえる距離を旅してみることにした。
折しも季節は春、東京で桜の開花もスタートした2020年の3月19日。桜前線の北上とともに、桜を追いかけながら、ジャガー・I-PACEで大人の充電旅を行ってみたい。宿泊先もI-PACEに似合う場所を予約、途中で寄り道をしながら地元のグルメを満喫し、桜を愛でつつ充電旅を楽しむ。しかもガソリンは一切使わない! なんてことができれば、まさに新しい旅のスタイルになりそうだ。
TVでは電動スクーターに乗り、目的地以外は決まっていないあてのない旅番組が人気だが、あれをそのままやってみたいという方もいらっしゃるはず。地元の方々との出会いや、ちょっとしたハラハラ感も充電旅の醍醐味だろう。
ジャガー鹿児島を出発
満充電で454km走行可能は心強い
さて、初日は羽田から飛行機で鹿児島まで移動。スタートとなるのは昨年の10月にオープンしたばかりという「ジャガー・鹿児島」である。真新しいディーラーには限定カラーであるフォトンレッドのI-PACE。グレーを基調としたモダンなディーラーの建物にオレンジ色にも見えるボディカラーが一際、目立っている。事業本部長の福島さんによると、すでに数台のI-PACEがこのディーラーでも販売され、オーナーの方々はみなさんEVとの日常を楽しみながら送っているとのこと。ガソリン車を持ちながら、I-PACEをセカンドカー的に使っているという方もいらっしゃるそうだ。
「道中気をつけて、頑張ってください!」と暖かく送り出され、ジャガー鹿児島を11時に出発。目指すは今日の最終目的地である大分県由布市湯布院町である。熊本を通るルートが最短だが、途中、宮崎と宮崎県延岡市に寄ってみたいということもあり、東の海沿いを進む全401kmのルートで進むことにした。航続可能距離は454kmと表示されている。表示どおりであれば、50kmあまりを残し、充電なしで到着できそうなものだが、撮影や寄り道を考えるとどこかで充電が必要になりそうだ。