純正の車高をキープしながらも欧州車のような極上の乗り心地を実現
津田レーシングから新型ジムニー用サスキットが発売された。昨年はビルシュタインダンパーのみだったのだが、アイバッハ製のオリジナルスプリングが完成したのだ。その乗り味は想像を絶する素晴らしさだ。
津田レーシングのサスキットは純正をキープする。車高が変化しないため補正パーツが必要なく、コスト面でのメリットも大きい。大幅なカスタムは必要ない、という方にもおススメできるサスキットとなっている。
純正サスの悪癖ともいえるのが絶え間なく続く左右への揺れ。ダンパーの減衰力が足りないために起こる現象だ。ビルシュタインダンパーは減衰力を最適化することで悪癖を完全に矯正。普通の道で身体や首が絶えず振られる状態はほぼなくなり、極めてスムースなフィーリングで乗ることができた。さらに、アイバッハのスプリングはしっかりと路面をとらえてくれ、エンジン出力をしっかりと路面へと伝えてくれる。ワインディングでの挙動も素晴らしく狙ったラインを意のままにトレースでき、不安感なくアクセルとステアリング操作に集中することが可能となる。しかも嫌な硬さはなく、まるで欧州車のような乗り心地となるのだ。
意のままには、アクセル操作に対するパワーデリバリーにも通じる。エアクリーナーやパイピングをオリジナル品に交換することで、アクセルのツキがバツグンによくなっているのだ。これならばECUの書き換えなど、エンジンブローの可能性のあるチューニングは必要ないと思えるほど。
サスペンションと吸排気。ライトチューンともいえるカスタムだが、その効果は絶大。ジムニーとは思えないほどの運動性能を手に入れた仕上がりとなっているクルマだ。