昨年よりかなりのレベルアップ! ニューダンパーとサブコンで武装
昨年のジム天でのテストから、前後バンパーが変更されたルックスで登場。細かく話を聞くまでは、そう変化がないものとタカをくくっていた。何が変わったのか?
外観はペニーレインのスチール製バンパーを前後に装着し、オフロードテイストを強めている。タイヤはMT2の225/75R16。コイルスプリングはナンブオートオリジナルのロングストロークで、フラットな乗り味のサスペンション。しかし、昨年とはダンパーが違う。
ナンブオートのサスペンションは、他社と考え方が違う。コイルスプリングはリフト量の設定と前後バランスを作り、ストロークの確保を行う。乗り味を作るのはダンパー。今年はタニグチ製のJB64用ニューダンパーを装着。14段調整式で、ナンブオートオリジナルのコイルスプリングにフィッティング。さらに、ピボットのスロコンとサブコンを装着し、動力性能を確保。トータルで考えるとかなりグレードアップしている。
ではオンロードの試乗を開始。ノーマルのギヤ比に大径タイヤ装着にも関わらずかなりパワフル。スロコンとサブコンが効いている。スタビレスながらタニグチ製のニューダンパーとのフィッティングが良く、しっとりとした動きでよく曲がる。乗り心地はソフトだが、コーナーロールが安定していて破綻する気配がない。実際かなりのペースで走ることができる。この乗り味は新しい。
次にオフロード。スムーズにストロークし、適度な領域でバンプを当て、ストロークを規制している。このセッティングが絶妙で、かなり実戦的に走れる。特にキャンバーでの安定感は、熟成が進んだJB23と争う次元になっている。
1年でこの進化はかなり速い。新たなものを柔軟に取り込むナンブオートは今後も目が離せない。