ルノー日産アライアンスと共同で開発しつつも、外観はメルセデス・ベンツらしく?
メルセデス・ベンツのコンパクトLCV(商用車)、「シタン」の次期型プロトタイプがスウェーデン北部でキャッチされた。2012年から発売されているシタンは、「ルノー・カングー」がベースのLCVで、メルセデスでは「Aクラス」をベースとした「バネオ」の後継モデルにあたる。
メルセデス・ベンツを擁するダイムラーは、すでに2019年8月にルノー日産アライアンスと共同で次期シタンを開発するとアナウンス済み。今回の車両は初のプロトタイプとなる。開発車両のナンバーに「SPY」の文字が確認できる点はスクープカメラマンを意識したご愛敬のようだが、外観は厳重なカモフラージュが施されてグリル形状すら確認できない。
しかし、次期シタンでは一見してメルセデス・ベンツと認識できるエクステリアを採用。荷室空間は現行モデルより拡大されているという。ちなみにルノー版は現行型と同じくカングー、ダチア版は「ドッカー」として発売されることが確認されている。また、キャビン内には最新のインフォテインメントシステムを採用。運転支援システムも充実したものとなるはずだ。
搭載が予想されるパワーユニットは、ルノーの最新世代1.5L直列4気筒ディーゼルターボやダイムラー/ルノーの1.3Lディーゼルターボ(最高出力は80ps、95ps、116psの3種)がラインアップされる。また、「カングーZE」と共有するフルEV仕様が投入されるという説もある。