スズキ

妥協を排したカスタムによってジムニーは荒々しい姿へと生まれ変わった!【ジムニー天国2020】

オーディオチューンは奥深い、気分が上がるクルマ作り

ウィライズの高橋氏は、積極的にダートレースにエントリー。グアムのスモーキンホイールなどでリザルトを残すなど、ジムニー界屈指のドライバーでもある。そんな高橋氏が今回持ち込んだJB74だが、走りメインのクルマを期待していた筆者からすると、肩透かしを食らった印象。

イエローのコイルスプリングとブルーのビルシュタインダンパーがピストンブランドの証だ。

ルックスはハイリフトのファット仕様。オフテイスト溢れるルックスで、仕上がりは超キレイ。現場に着くと開口一番、「今回のクルマ、ハードな走りは必要ないですよ。というより、オーディオをチェックしてください」とのこと。えっ? インプレッションはオーディオ?

今一番のオススメが、ビルシュタインステアリングダンパー。重くならず効きはバッチリのスグレモノ。

カロッツェリアの8インチナビをヘッドユニットにし、ドア周りはデッドニングを施し、トリムのビビリ音は皆無。フロントスピーカーはKICKERの2ウェイを装備。ドア上部にツイーターを追加し、セッティング。かなりの大音量で音割れがなく、クリアなサウンドを実現。

各種補正作業が行われたリアサスペンション。必要な場所にはしっかりと手が入っている。

オンロードのインプレ中に聞いてみたのだが、かなりご機嫌。テンションが上がるサウンドに快適な車内。リラックスして乗れるだけでなく、程よい手応えとニュートラルな走りが心地よい。自然とあがるペースに、応えるサスペンションがいい感じ。

キャスターブッシュを装着し、ステアリング特性を補正。落ち着いたフィーリングには必須なアイテムだ。

今回のクルマは必要ないと言っていたが、ちょっとだけオフも走らせてみた。スタビ装着車なので、ストロークは期待できないが、タイヤが地面を蹴る感触が分かりやすく、ビルシュタインの衝撃吸収性の高さもあり、実際に走らせた場合、かなりのポテンシャルを持っているのが想像できる。

ハイブリッジファースト製のエスケープメンバーを装着。本格オフ走行でもいける仕様となっているのだ。

235/75R16という馴染みのないタイヤサイズだが、ルックス的にも走りの上でもなかなか使えるサイズという印象。未だ定番というスタイルが確立していないJB74だが、これは新たなスタンダードとなり得る仕様と言えるだろう。

リアにもキャスターブッシュを装着し、コイルがきちんとストロークするような工夫がなされている。

テストドライバー:那須一博 ジムニー天国2020より転載
LE VOLANT web編集部

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