視覚化テクノロジーを内蔵したAIモジュールをロボットに搭載し、さらに効率的な作業を実現
BMWはこのほど、ロジスティクスのさらなる効率化を図るため、同社が以前から使用している輸送ロボットなどにAI(人工知能)モジュールを搭載。生産プロセスを新しいレベルに引き上げたことを明らかにした。
BMWでは、以前から自社開発した輸送ロボットや物流ロボットを活用しているが、このたび、米国カリフォルニア州の半導体メーカー「NVIDIA(エヌビディア)」とのコラボレーションにより、各ロボットにAIモジュールを搭載。より効率的なロジスティクスを実現するものだ。
3Dスキャナーを内蔵するAIモジュールは、倉庫内の人やモノを認識するだけでなく、機能が強化されたナビゲーションシステムとの連携により、周辺で作業しているフォークリフトや貨物トレーラー、従業員といった走行ルート上の障害物を、より速く、より正確に識別。障害物を認識するとミリ秒単位で代替ルートを計算する。
BMWグリープで生産ネットワークのロジスティクス部門責任者を務めるユルゲン・マイドルは次のように述べている。
「私たちは、ハイエンドAIと視覚化テクノロジーを用いた革新的な方法で、ロジスティクスを再設計します。NVIDIAとのコラボレーションにより、最先端のロボットが開発できました。これにより、生産プロセスの効率化を含めロジスティクスをさらに最適化することが可能となります。当社のイノベーションとNVIDIAの高性能テクノロジーを組み合わせることは、大きな前進です」