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国内リコール台数が過去最高に

タカタ製エアバッグ関係を除いて974万台。輸入車のリコールは減少傾向に

国土交通省が2019年度(2019年4月〜2020年3月)の国内におけるリコール台数を公表。届出件数は前年度比1.7%増の415件だったが、届出対象台数は28.2%増の1053万4494台と大幅に増加。そのうち79万2796台が世界的リコールとなったタカタ製エアバッグ関係で、それを差し引いた974万1698台は過去最高。部品共通化によるリコール台数の増加は以前から指摘されてきたが、加えて不適切な完成検査によるものが増え(2019年度はスズキだけで201万台以上)、記録を更新したことになる。

国産車と輸入車では、前述の理由で国産車が36.5%増の988万9429台と大半を占めた一方で、輸入車は33.7%減の64万5065台と大幅に減少。2018年度が過去最高だった反動もあるが、件数、台数ともに減少傾向となったことは歓迎したい。
トラブルを放置されるよりはしっかりリコールと無償修理をしてくれたほうがユーザーとしては助かるが、あまりに対象台数が多いと気になるのも事実。改善内容によっては修理時間をとられることもあり、リコール入庫待ちで不具合を知りながら走らせるのも不安だ。
2020年度は国産車も減少傾向に転じるよう、さらなるチェック体制の強化を望みたい。

ルボラン2020年7月号より転載
田畑修

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