メルセデス・ロードスターのアイコンが次期型登場に向けて着々と準備
8月27日、ダイムラーは現在開発を進めている次期型「メルセデス・ベンツSL」のプロトタイプ車両によるテスト模様を公開した。
メルセデス・ベンツSLは、モータースポーツを起源に1954年に初代が誕生したロードスター。車名のSLはドイツ語で「Sport Leicht(シュポルト・ライヒト)」を示すもので、軽量スポーツカーを意味している。
SLはその後、2011年に登場した現行6代目まで着実に進化を遂げてきた。現行型ではメルセデス・ベンツの量産車として初めてオールアルミモノコックボディを採用したほか、2015年には快適性とダイナミックな走りを高次元で両立する4輪独立式電子制御サスペンション「アクティブボディコントロール」を、そして2017年には「Sクラス」に初めて搭載された車体を常にフラットに保ちながらスタビリティを維持する「マジックボディコントロール」を採用するなど、先進技術を積極的に導入。数多あるメルセデス・ベンツのモデルラインアップの中でも特別な存在感を発揮し続けている。
このたびの発表は、そんなSLが近い将来に実施するモデルチェンジを予告するもの。発表された写真はボディに偽装が施されているため、デザインの詳細を知るのは難しいが、スタイリングの基本は従来までのモデルから大きく変わることはなさそうで、現段階では、次期型もSLを名乗るに違和感のないロードスターモデルとなりそうだ。
次期型のテスト車両は現在、ドイツ・エメンディンゲンにある同社施設「テスト&テクノロジーセンター」でのシミュレーターや一般公道でのテスト走行により、広範なテストプログラムをこなしている段階とのこと。
次期型SLの具体的な登場時期はまだ明かされていないが、どうやらテストは順調に進められている模様。果たして新型はどんなルックスで、そしてどんな走りを実現するのだろうか。続報に期待したい。