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インフィニティの次世代SUVを示唆する「QX60モノグラフ」が登場!

より空力性能の高い力強いシルエットでQX60を変革したいというインフィニティの思いが反映

9月25日、日産自動車の高級車ブランドであるインフィニティは、ラージSUV「QX60」の次期型ビジョンを示す「QX60モノグラフ」を発表した。このモデルは横浜の日産グローバル本社と、9月26日に開幕する北京モーターショーのインフィニティ・ブースで披露。2021年に量産モデルが発表される予定だ。

ネーミングに添えられた「Monograph(モノグラフ)」には、単なるデザインスタディやコンセプトではなく、インフィニティの目指す未来のクルマの変革について具体的な洞察を示すものだと同社は説明する。QX60モノグラフでは、インフィニティによる未来の3列シートSUVの魅力を高めるデザイン要素やプロポーションを提示している。

日産自動車でグローバルデザインを担当するアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員は、次のように述べている。
「私たちは、未来のQX60の方向性や、さらにはブランドとしてのデザインランゲージがどこへ向かおうとしているかについて、議論を始める格好のチャンスだと考えて、モノグラフのデザインに着手しました」
「このモデルを作る際、彫刻的・建築的な観点から、QX60の今までのイメージを変革したいと考えました。重心を上げ、ボンネットまで続く力強い直線的なショルダーライン、特徴的な高いグリル、前後がより長く見えるキャビンを実現し、力強く圧倒的な存在感が出るようにしました」

現在のQX60はファミリー層に人気があり、広々としたパッケージングと独自の快適な3列シートで知られている。QX60モノグラフのプロポーションには、こうした強みを残しながらも、より空力性能の高い力強いシルエットでモデルを変革したいというインフィニティの思いが反映されている。

サイドから見ると、力強い水平のボンネット、力強いフェンダー、長いホイールベースが目を引く。そして緩やかに傾斜したAピラー、次第に細くなる涙のしずくのような形のグリーンハウスが、流れるような洗練された輪郭を生み出している。「インフィニティ」の名前が浮き上がった目を引くフェンダーに大口径合金ホイールを採用することで、その性能にインスパイアされた美学が強調されている。

リヤに目を向けると、ワイドボディと対で水平になったウインドーのラインが、落ち着きと安定感を与えている。

高いショルダーラインは、重心を上げて見せる効果がある。ルーフと精巧に一体化した(同じくグロスブラックの)リヤルーフスポイラーへと続く流麗なラインは、空力性能に優れたスタイリングをさらに強調する。こうしたひとつひとつの特徴によって、QX60モノグラフの安定感ある力強いスタンスが作り出されている。

さらにアルバイサ専務執行役員は、このように続けた。

「QX60モノグラフには、日本の間(ま)という考え方を取り入れています。必要最小限の要素で調和を目指す考え方をさし、明確な意味を備えた要素を過不足なく付け加えることで、特別なものを生み出します。たとえばボディは、一見するとシンプルですが、よく観察するとさまざまな要素が互いに拮抗しながらある種の調和をもたらしています」

インフィニティの代名詞でもある「ダブルアーチ」グリルのインナーメッシュは、日本の伝統的な遊びである折り紙からインスピレーションを得たという。そのため2次元的な平面でありながら、3次元的な奥行きを感じさせる。バンパー下部の角にあるサイドエアインテークにも、同じメッシュのパターンを反映。広いトレッド幅と車体のシャープなラインが相まって、安定感と洗練されたビジュアルが実現した。

一方、大きなパノラマルーフには、「着物の織」をイメージした模様を採用。垂直な線が入り組んだ幾何学模様は、絹の着物のひだや日本の現代建築の構造からインスピレーションを受けているとのこと。

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