フォルクスワーゲン

【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第4位・フォルクスワーゲン・ゴルフ」揺るぎない世界基準

いわずと知れたコンパクトカー界の巨人、ゴルフは最新の8が日本導入目前だが、7の存在感に切の翳りはない。むしろ、モデルサイクルを通して日々アップデートされるドイツ車ゆえに、最終型こそが完成形。そう、完熟のゴルフを選ぶのに躊躇している時間はないのだ!

7の最終型に数年乗って、8へ乗り替えるという提案

ゴルフといえば、2015年まで28年連続で輸入車ナンバーワンの座を守ってきた人気モデル。クルマ好きはもちろん、そうでなくても名前くらいは知っているはずだ。
しかし、単に人気があるから勧めるわけではない。コンパクトカーのグローバルスタンダードとして、自動車業界では特別な存在なだけに、その時代のコンパクトカーの基準を知るには、ゴルフを買うのが一番手っ取り早い。

VOLKSWAGEN GOLF GTI PERFORMANCE

しかも、基準というのが業界の平均値という意味ではなく、他の自動車メーカーが目標とするほど高いレベルにあるのだ。さらに、モデルチェンジのたびに、新しいトレンドを生み出しているのも見逃せないところで、いまでこそあたりまえの直噴エンジン、ダウンサイジングターボ、デュアルクラッチギアボックスなども、その普及の立役者はゴルフなのである。
いま日本で買えるのは、最新型のひとつ前のゴルフ7。新型の発売が迫ってはいるものの、モデル末期ならではの熟成された技術が、リーズナブルな価格で手に入るのを見逃すわけにはいかない。とりあえずゴルフ7の最終型を手に入れ、あとはゴルフ8が登場して2~3年目に買い換えるかどうかを決める……というのは、ドイツ車乗りの常套手段である。

生方 聡/S.Ubukata

成熟のピークに達したいまこそ新車買い!

本当に良いクルマというのは何万ピースものパズルが完成したようなもので、1ピースや一部の見栄えの良さで語ることは難しい。ベーシックなコンパクトハッチのゴルフが万人に支持されるのは動的/静的性能の総合力によるもの。世界の自動車メーカーのFF車のベンチマークとされるゴルフは、ペダルやステアリングの質感や操作フィールの統一感にまで目が向けられ、実用をカタチにしたフォルムは世代を超えて愛されている。そんなゴルフは本国では7から新世代の8へと世代交代し、日本での販売も終了間近だが、成熟のピークに達した新車で買うのも賢い選択。それなら“いま”なのだ。

この世にホットハッチというカテゴリーを生み出したゴルフGTIだが、最新モデルは高い機動性だけでなく実用性と快適性をも兼ね備えたマルチタレントぶり。特別仕様車のパフォーマンスは+15psの245psを発揮する2L4気筒ターボを搭載。可変ダンパーのDCCも備わる。

2013年に日本上陸を果たしたゴルフ7は、新世代のMQBプラットフォームの採用やダウンサイジングエンジンの搭載などにより、それまでも最良と言われていた走行性能や環境性能がさらに進化。2017年のマイナーチェンジではデジタル化も進み、インフォテインメントシステム(これがまた先を行きすぎていないのが万人に優しい)や運転支援技術の採用などにより商品力を強化。巷ではゴルフ7.5と呼ばれるほど深化した現行型はいま乗ってもホッとするホーム的な存在。パズルはほんのわずかな隙間もなく完成している。

飯田裕子/Y.Iida

【Specification】VOLKSWAGEN GOLF GTI PERFORMANCE
■全長×全幅×全高=4275×1800×1470mm
■ホイールベース=2635mm
■車両重量=1430kg
■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1984cc
■最高出力=245ps(180kW)/5000-6700rpm
■最大トルク=370Nm(37.7kg-m)/1600-4300rpm
■トランスミッション=7速DCT
■サスペンション(F:R)=ストラット:4リンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク/Vディスク
■タイヤサイズ=225/35R19
■車両本体価格(税込)=4,839,000円

お問い合わせ
フォルクスワーゲングループジャパン 0120-993-199

 

フォト=郡 大二郎/D.Kori ルボラン2020年11月号より転載
LE VOLANT web編集部

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