新型「ゴルフR」の搭載エンジンは320ps/420Nmを発揮。4.7秒の0-100km/h加速を実現
11月4日、フォルクスワーゲンは新型ゴルフ(8代目)のトップパフォーマンモデルに位置付けられる「ゴルフR」を発表した。
ゴルフにRモデルが設定されたのは2002年に登場した「R32」(最高出力241ps)から。以来進化を重ね、ベース車のゴルフとしては7代目、ゴルフRとしては4代目となる従来型で搭載エンジンの最高出力がついに310ps(最大トルクは400Nm)に達した。
新型ゴルフRに搭載するエンジンは320ps/420Nmを発揮。歴代ゴルフRで最強スペックを掲げ、7速DCT(DSG)との組み合わせにより0-100km/h加速を4.7秒(従来型は4.6秒)でこなす。最高速は250km/hに制限されるが、オプションのRパフォーマンスパッケージを選択すると270km/hに引き上げることができる。
新型ゴルフRには、Rパフォーマンス・トルクベクタリングを備えた4輪駆動システム「4MOTION」を搭載。駆動力は前後輪だけでなく左右輪にも最適配分され、とくにコーナリング時には高水準の敏捷性を発揮する。
4MOTIONはまた、VDM(ヴィークル・ダイナミクス・マネージャー)を介して電子制御式デフロック(XDS)やアダプティブシャシーコントロール(DCC)などのランニングギアシステムともネットワーク化されており、質の高いスポーツドライビングを可能にしている。
新型ゴルフRの車両セットアップは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで実施。Rパフォーマンスパッケージ装着車には、「スペシャル」と呼ばれる専用の同コースプロファイルが付属。レーシングトラックでパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能だ。ちなみに新型ゴルフRの同コースにおけるラップライムは、従来型(7分51秒)より19秒速い。
エクステリアでは、大型の開口部を備えた専用フロントバンパーやテールエンドスポイラー、そしてホイールが「R」を主張。Rパフォーマンスパッケージでは19インチホイールやアクラポビッチ製チタンエキゾーストシステムなどが装着される。
インテリアではハイバックタイプの専用デザインフロントシートや、「R」のロゴを添える専用デザインステアリングホイールが特徴的だ。
なお、エクステリアはフロントグリル部やテールゲート中央、インテリアではシートバックやステアリングホイールに装着する「R」エンブレムは、新型ゴルフRの登場を機に新しいデザインとなった。