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グレードは1.6LのEと2.0LのGLiが設定され(共にFSIエンジン)、組み合わされるミッションはティプトロニック付き6速AT。グレード構成もメカニズムもゴルフのFSIエンジン搭載モデルと同様だ。
GLi 価格以上の装備を誇る上級グレード
2.0Lエンジンを搭載する上級グレード。装備の充実度はとても高く、フルオートエアコンからクルーズコントロール、フロントシートアンダートレイなど、数々の快適&実用アイテムが標準装備。フロントシートは、掛け心地の良いコンフォートタイプを採用。ホイールは15インチのアルミを履く。内容を考えれば、Eとの40万円差は高くはない。
とはいえ、車両重量はゴルフ・プラスの方が両グレードとも100kg近く重くなるため、1.6LのEグレードでは同じエンジンのゴルフEほど軽やかな走り、というわけにはちょっといかない。ゴルフ・プラスで、スムーズで快適な走りを求めるのであれば、2.0LのGLiグレードの方がベストチョイスといえるだろう。
E 実用性はそのままに装備を簡略化
1.6Lエンジンのベーシックグレード。スチールホイール、セミオートエアコン、フロントスタンダードシートが標準装備となり、マルチファンクションインジゲーターやクルーズコントロール、フロントシートアンダートレイなどはレスとなる。GLiより装備は簡略化されるが、後席の160mmスライドやバリアブルカーゴフロアなどの実用性は変わらず。
ただ、ゴルフ・プラスは先述の通り、ゴルフよりも全高が85mm高くてシート高も高められているため、ゴルフよりも前方視界に優れる。そのメリットは日常使用でやはり効果的だ。渋滞中でもある程度前方を見渡せるといった開放感があるし、ノーズの見切りが良いので街中での取り回しもしやすい。室内のスペースユーティリティの良さに加えて、日常の走りの面でも実用性に優れる。それがゴルフ・プラスならではの持ち味だ。
リポート:斎藤 充