BMWの米国生産拠点スパータンバーグ工場から輸出した台数は2020年に21万8820台を数え、7年連続で米国最大の自動車輸出業者に
BMWグループはこのほど、米国サウスカロライナ州にあるスパータンバーグ工場からの輸出が2020年は21万8820台、金額にして89億ドル(約9390億円)にのぼり、7年連続で米国最大の自動車輸出業者となったことを発表した。
BMWのスパータンバーグ工場は、2020年の1年間で36万1365台を生産。このうち下半期の生産台数は約21万8000台にのぼり、同工場における新記録を樹立した。
このたびの発表に際して、BMWの生産責任者であるミラン・ネデリコビッチ氏は次のように述べている。
「米国の自動車輸出で再びトップの座を獲得したのは、2020年の厳しい生産状況のなかでもスパータンバーグ工場のスタッフの献身によるものです。新型コロナウイルスのパンデミックによって引き起こされた困難な状況にもかかわらず、同工場は下半期に生産記録を更新できました。これは当社製品の魅力の高さを示すだけでなく、当社生産ネットワークの並外れた柔軟性と、卓越したパフォーマンス機能も示した結果です」
BMWスパータンバーグ工場で最も人気のある2台のプラグインハイブリッドモデル「X3 xDrive 30e」と「X5 xDrive45e」は、2020年にそれぞれ約2万3000台、約2万4000台を生産し、過去最高記録を達成。これには、2019年に拡張したバッテリーアッセンブリー施設も貢献している。なお、同工場では2015年から電動車用の高電圧バッテリーを製造している。
同工場から輸出される上位5カ国は中国(23.3%)、ドイツ(12.9%)、韓国(7.8%)、カナダ(6%)、ロシア(5.3%)。車両はチャールストン港(同港からは18万9000台以上を輸出)のほか5つの港から船で輸出。このほかにも鉄道によって1万3000台以上が輸出された。
BMWスパータンバーグ工場は1994年以来、BMWグループのグローバル生産ネットワークの1工場として、毎日約1500台を生産。3分の2以上を125の市場に輸出している。年間生産能力は最大45万台で、従業員数は1万1000名を超える。生産モデルは「X3」、「X4」、「X5」、「X6」、「X7」のほか4モデルのモータースポーツXモデルと、2モデルのプラグインXモデルとなる。