EV専用モデルとして設計された最初のボルボ車。日本導入は今秋の予定
3月2日、ボルボ・カーズはクーペスタイルの新型電動SUV「C40リチャージ」を発表した。昨年10月に発表されたピュアEV「XC40リチャージ」と同じベルギーのゲント工場で、今秋より生産がスタートする予定だ。
ボルボ・カーズは急成長するプレミアム電気自動車市場のリーダーになることを目指し、2030年までに完全な電気自動車メーカーになることを発表。それは、2030年に向けて電気自動車のみを製造し、ハイブリッド車を含む内燃機関を搭載した車両を全世界で段階的に廃止することを意味している。そんなボルボのゼロエミッションの未来へ向けたコミットメントの表れが「C40リチャージ」だ。
「C40」は既存の「S」、「V」、「XC」からなるボディタイプとは異なるクロスオーバータイプのSUVで、緩やかな傾斜をともなうルーフラインと印象的なリヤエンドデザインが特徴。また、新しいフロントデザインはEVボルボの新しい顔を表し、ヘッドライトは最先端のピクセルテクノロジーを備えている。
ドライブトレインには総電力量78kWhのバッテリーと2基のモーターを採用。最大航続距離は約420kmと発表されたが、日本仕様については明らかにされていない。
その他、Googleと共同開発されたAndroidオペレーティングシステムを採用した新しいインフォテインメントシステムや、ソフトウェアのアップデートをオンラインにて実施するなど、既存モデルにはない新しい取り組みがなされている点も特色に挙げられる。
なお、このたびの発表に伴い、ボルボ・カー・ジャパンは「C40リチャージ」の日本導入時期を今秋とアナウンス。販売は今後導入するEVを含めてオンラインのみになる。また、導入初期の100台については新しいサプスクリプションプランが用意される予定だ(詳細は導入時に発表)。
このC40はオンラインでの発表とともに、東京とミラノ、ニューヨークのみでプロトタイプが展示。東京では「ボルボ スタジオ青山」にて、メディア向けに特別にお披露目された。
ボルボ・カー・ジャパンはさらに、2025年の時点で販売するモデルの約35%をEVとすることを目指し、2030年には国内で販売するすべてのボルボ車をEVのみとする方針も発表した。