発表会

まさに”スモール版Sクラス”と呼べるほどの機能が充実! 新型「メルセデス・ベンツCクラス・セダン/ステーションワゴン」が発表!

エクステリアのデザインはよりスポーティに

メルセデス・ベンツ日本は6月29日、 新型Cクラスのセダン/ステーションワゴンを発表し、7月下旬からC 200 および C 220 d 各モデルの先行予約の受付を開始すると発表した。なお、セダンのC 200及びC 220 dについては2021年秋頃、C 200 4MATICは2022年第一四半期、C 350eについては2022年中頃、ステーションワゴンのC 200 およびC 220 dについては2022年第一四半期の配車開始を予定している。

Cクラスは1982年に「190クラス」として登場以来、常にセグメントのベンチマークとされているモデルで、2014年から販売している先代Cクラスは、セダンとステーションワゴンを合わせて、日本で累計約10万台以上を販売し、2015年から2019年まで年間のセグメントナンバー1を達成するベストセラーカーにもなっている。

今回の新型Cクラスでは、サポートの精度を高めた安全運転支援システムや直感的な操作設定が可能な縦型の大型センターディスプレイ、直感的な行先案内が可能なARナビゲーション、利便性が高い生体認証によるシートポジション等の設定、片側130万画素を誇るDIGITALライトによる効果的な夜間の視界確保や、良好な取り回しや優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリングなど、フラッグシップモデルである新型Sクラス譲りの新技術を多数採用。また、内外装のデザインにも新型Sクラス譲りの要素を取り入れながら、随所にCクラスらしいスポーティさも表現している。さらに、ISGとプラグインハイブリッドにより、全ラインアップの電動化が図られたのもトピックだ。

エクステリアは、先代モデルから全幅が10mm、全長は65mm拡大され、伸びやかなシルエットを実現。ヘッドライトも新型Sクラス同様上下方向に薄く、 エッジの効いたクールなデザインとなっている。また、フロントグリルの中央にはスリーポインテッドスターを配置されており、AMGラインを選択すると、よりダイナミックな下部が広がる台形型の「Aシェイプグリル」となる。
一方リアにも、新型Sクラス譲りの横に長い特徴的なデザインの2分割型のリアコンビネーションランプが採用され、よりワイドでシャープに見せるデザインとなった。ちなみにCd値はセダンが0.24、ステーションワゴンが0.27で、高水準のエアロダイナミクスを実現しており、省燃費性能も追求されている。

インテリアは、新型Sクラスの要素を取り入れながらCクラスらしいスポーティさを付加。ダッシュボードは上下2つの部分に分かれており、上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけたやや横長の新デザインの角型 エアアウトレットが配置されており、スポーティさが演出されている。特徴的なのは運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイで、自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見える効果を生み出している。ちなみにコックピットディスプレイとメディアディスプレイは3つのスタイル (ジェントル、スポーティ、クラシック)と3つのモード(ナビゲーション、アシスタンス、サービス)の中から選択することでカスタマイズすることが可能だ。

ステアリングはリム部分に静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが 認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上している。AMGラインでは、左右&中央のスポークが2本となるよりスポーティなタイプが装備される。
一方で、シートの調整スイッチやドアハンドルが配置されたフロントドアのブラックパネルは、エッジがクローム仕上げでドア表面から浮き上がるようなデザインとなっており、アンビエントライトの照明による上質感を演出。室内を彩る「アンビエントライト」も改良され、64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能となるとともに、乗車時には乗員を迎え入れる演出も設定された。また、ホイールベースが従来より25mm、後席レッグルームは21mm拡大されたことで、後席の居住性も向上している。

また安全運転支援に関しても、「アクティブステアリングアシスト」では、車線認識を従来のステレオマルチパーパスカメラだけでなく、360度カメラシステムも使用することで、対応が可能なカーブが増えたり、高速道路上で今まで以上に精密に 車線中央を維持することができるようになるなど、機能が一層充実している。

日本で販売されるDセグメント乗用車で、初の採用となるのがAR (Augmented Reality = 拡張現実)ナビゲーションだ。従来は目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、新型Cクラスでは、それに加えて、車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示される。これにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することができる。
従来から新型Cクラスは高い小回り性能が美点だったが、後輪操舵システム 「リア・アクスルステアリング」を採用することで、その性能がさらに進化。 約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大2.5度傾け、これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなる。約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大2.5度操舵することで、走行安定性を高めてくれる。
パワートレインはISGもしくはプラグインハイブリッドにより、全ラインアップが電動化された。C 200およびC 200 4MATIC各モデルには、エンジン単体で204ps(150kW)、300Nmを発生する、新型の1.5Lの直列4気筒ターボエンジンの「M254」が採用。C 220 d各モデルには、エンジン単体で200ps (147kW)、440Nmを発生する、2.0Lのクリーンディーゼル直列4気筒ターボエンジンの「OM654M」が採用される。
両パワートレインとも、エンジンとトランスミッションの間に配置されるマイルドハイブリッドシステムのISGによって、短時間、最大で20ps (15kW)、200Nmのブーストが可能で、従来型よりエンジン、モーターの双方がより強力になっている。また、C 220 dにおいては、メルセデス・ベンツ初のクリーンディーゼルエンジンとISGを組み合わせたモデルで、高トルク、省燃費が売りのクリーンディーゼルエンジンに、電気による緻密なサポートが組み合わさることで、さらにスムーズな 加速感と、燃費の低減を実現しているという。
一方2022年内の日本導入が予定されているC 350 eは、204ps(150kW)、320Nmを発生する新型2.0L直列4気筒ターボエンジンに、最大129ps(95kW)、440Nmを発生する電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、 内部に冷却システムを備えた25.4kWhの大容量のリチウムイオンバッテリーを採用し、回生ブレーキによるエネルギー回収能力を高めるなどの結果、電気のみでの走行可能距離100kmを達成している。

なお、全モデルで「9G-TRONICオートマチックトランスミッション」を採用。1速から9速までの変速比幅が広いことから、エンジン回転数が大幅に低減され、優れたエネルギー効率と快適性を実現している。

価格(税込)は以下の通り。

 

公式サイト https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/c-class/saloon-w206/pad.html

CARSMEET web編集部

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