気分はまるでNYブルックリン! ちょっと”危険なニオイ”がする、オトコゴコロをくすぐるニューヨークスタイルのガレージ
ポップアートやヒップホップカルチャーを牽引してきたモダンアートの聖地、ニューヨーク。広大な北米大陸の中で最も人口が密集した都市のひとつであるここは、制約のあるスペースでいかに効率的かつ快適な生活を送ることができるか、という点において、もっとも進んでいる場所といえるだろう。ここで紹介するガレージハウスは、ニューヨークのアパートメントホテルのような、モダンでありエリートビジネスマンのライフスタイルを支えてくれる雰囲気を持つものだ。
オトコマエなスタイルに変身!
遊び心あふれるギミック
昔から好きでさまざまなバイクに乗ってきたというオーナー。ヴェスパやラビットなどのヴィンテージスクーターのために1階に設けられたガレージは、床に敷き詰められた六角形のタイルや、作り付けの書棚とその奥に使われたストライプのクロスなど、モノトーンカラーで統一。そこにバイクがなければガレージだということを忘れさせてくれるような素敵な空間に纏められている。
シンプルで広々した居住空間
2階に移るとリビングキッチンをメインにシャワールームなどが設けられている。キッチンの面積が大きく取られており、それでいながらも必要なものに直感的に手が届くような工夫がされている。その場で作業する人のことを良く考えた設計になっているのだ。シャワールームにはバスタブはあえて置いていない。どこの家に行ってもバスタブがある日本では馴染みがないかもしれないが、海外ではシャワーのみというスタイルは割と多いのだ。
そして3階はいかにも仕事に没頭できそうな落ち着いた雰囲気の書斎と、その隣にくつろぎの時間をもたらしてくれるセカンドリビングが設えられた。シックでありながらどこかアヴァンギャルドな感じがするのは、ニューヨークスタイルならではといったところか。
どの場所にいても日本にいることを忘れさせてくれるような仕立てには、こだわりを感じずにはいられない。休日にはジャズをBGMにウイスキーグラスを傾ける。そんなアダルトなシチュエーションが似合うガレージハウスである。
取材協力・施工:株式会社TDF