カリフォルニア州サンタクラリタにあるホンダパフォーマンスディベロッブメント(HPD)が、2022年のHPDシビックSi FE1レースカーの発売を発表し、同年11月からデリバリーを開始するとした。完全なサーキット使用としてチューニングされたこのマシンの価格は55,000ドル(約737 万円)+税で、ロールケージが取り付けられているほか、エンジン、サスペンション、吸排気、ブレーキなどを強化し、モーテック、エレクトロニクスパッケージなど、HPDが開発し認証された部品を各部に奢っている。HPDシビックSi FE1レースカーは、2022年の北米カーオブザイヤーに選ばれた11世代目となるホンダシビックSiがベース。その実力はSRO TCアメリカとNOLAモータースポーツパークという2つのレースで勝利したことなどでも証明されているとのこと。1世代前のシビックレースカーは、2018年と2020年のSROドライバー選手権と2021年で表彰台に登っているが、今回はさらに大幅なアップグレードを施している。
アキュラNSXと同じ工場で組み付ける
すべての車は、オハイオ州メアリーズビルのパフォーマンスマニュファクチャリングセンター(PMC)で組み立てられるが、ここではアキュラNSXとPMC仕様のアキュラ各車も製造されている。この最先端の施設は、溶接、ボディ構造、ボディペイント、最終組み立て、および品質確認における画期的な技術を採用し、最高レベルの精度と職人技を誇っている。HPD シビック Si FE1には、ホンダL15CA 1.5Lターボチャージャー付き4気筒エンジンとHPD強化6速マニュアルトランスミッションを装備。サンルーフ、防音、断熱材、アンダーボディコーティング、シームシーラーをベースカーから取り除き、ホワイトボディとしたあと、HPDがレース用に厳選したパーツを特別に組みつけている。予約注文には25,000ドルのデポジットが必要で、HPDカスタマーサービスを通じて注文受付中だ。