「eCMP」アーキテクチャを採用し多彩なパワートレインを用意
ジープは、数年前から次世代コンパクトEVの投入が噂されていたが、その市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
捉えたプロトタイプは、短いオーバーハングを特徴としており、ジープのシグネチャーグリルをカモフラージュラップでカバー、シトロエンを彷彿させるスプリットヘッドライトを備えている。またグリルは閉ざされ、スリムで細長い下部バンパーインテークはオペル「モッカ」にも似ている。
【写真7枚】ジープ最小SUVの画像はコチラから
側面では角張ったホイールアーチ、頑丈なCピラーが装備。後部では、レネゲードを思わせるLEDテールライトの形状が見てとれるほか、ルーフスポイラーがスポーティさを演出している。
市販型では、プジョー『e-2008』、オペル『モッカ-e』、『DS3クロスバック E-テンス』などいくつかのコンパクトFWDモデルをささえる「eCMP」アーキテクチャを採用、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドパワートレインも提供する可能性が高く、6速マニュアルまたは8速オートマチックギアボックスと組み合わされる。またフルエレクトリックバージョンも設定され、こちらは最高出力136psのシングル電気モーターと50キロワットのバッテリーパックが組み合わされるという。
ジープ次世代コンパクトSUVは、2023年モデルとして2022年末にデビュー、レネゲードの下にラインアップされる。主にB-SUVの人気が高まっている欧州市場に焦点を当てるが、北米を含む他の市場にも提供される可能性もありそうだ。また生産は、アルファロメオが開発中のコンパクトSUV『ブレンネロ』と、次世代フィアット『500X』とともにポーランドのステランティス工場で行われる。