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新しい時代の夜明けぜよ——! まさかの4種バリ展でド肝を抜いた新型クラウン、歴代15車種と共にその魅力に迫る

多様な価値観やライフスタイルに寄り添う新しいクラウン

16代目となる新型クラウンが7月15日にワールドプレミアされたが、4つのボディバリエーションというこれまでのクラウンファミリーとは一線を画す、異例の展開となった。

【写真34枚】まさかの4種展開!新型クラウンの詳細を写真で見る

新型クラウンはなんと4種類!

初代クラウンの登場は1955年。トヨタ独自の国産技術で作り上げた初の量産型乗用車として、戦後間もない時代に「革新と挑戦」のDNAで国産高級車の礎を築いた。今回の新型クラウン発表会会場には歴代クラウンがすべて展示されており、その歴史の長さと「クラウン」というクルマが背負っているものの大きさをまじまじと実感させられた。

ワールドプレミア会場に入ると歴代クラウンがずらりと並ぶ。壮観な光景だ。

今回の新型クラウンの開発にあたり、開発チームは「クラウンとは何か」を徹底的に見つめ直し「これからの時代のクラウンらしさ」を追求。その結果がこの4種類のクラウンになったという。

新型クラウンはセダンとSUVを融合させた新しいスタイルの「クロスオーバー」に加えて、エモーショナルな雰囲気を持ち、運転しやすいパッケージとともにスポーティな走りを楽しめる「スポーツ」、新たなフォーマル表現とともにショーファーニーズにも応える「セダン」、大人の雰囲気で余裕のある走りを持つ機能的なSUV「エステート」をラインアップ。さらにこれまで国内が主な販路であったクラウンのグローバル展開を実施、約40の国・地域に順次展開していくという。

まずはクロスオーバーがデビュー

その第1弾として2022年秋頃から販売開始するのがこの「クロスオーバー」だ。

その名の通りセダンとSUVを融合させた革新的なパッケージで、これまでの概念にとらわれない新たな価値を提供するクルマとトヨタは述べている。

エクステリアはスタイリッシュなクーペライクシルエット、と力強さを感じさせるリフトアップスタイルを組み合わせており、特にサイドビューではその形が顕著だ。ヘッドランプ・テールランプは左右で一直線につながるデザインで、これまでのクラウンとは違う斬新なスタイルとなっている。

タイヤは21インチの大径タイプを採用し、これまでのセダンの常識を打ち破る、なんとも踏ん張り感のあるデザインだ。

インテリアはディスプレイや操作スイッチを水平方向に集約。大径タイヤの採用により得られた従来のセダンより高いヒップポイントを活かし、乗り降りがしやすく、視界の良い着座位置を実現。頭の上や前後の空間もより広く確保し「全席特等席」といえる車内空間を実現している。

パワートレインには新開発の2.4Lデュアルブーストハイブリッドシステムをトヨタ車として初採用。低回転から力強いトルクを生み出す直列4気筒ターボエンジンと、高い駆動力を発揮する最新の電動パワートレーン「eAxle」、新開発のバイポーラ型ニッケル水素電池を組み合わせたハイブリッドシステムで、ダイレクトかつトルクフルで気持ちのいいドライビングフィールを体験できるという。

2.4L デュアルブーストハイブリッドシステム。

それ以外には2.5Lシリーズパラレルハイブリッドシステムも用意される。こちらも最適化された高効率ハイブリッドシステムに、新開発バイポーラ型ニッケル水素電池を搭載。クラストップレベルの低燃費と高い静粛性を実現しているとのことだ。

2.5L シリーズパラレルハイブリッドシステム。

価格&グレード展開

新型クラウン(クロスオーバー)のメーカー希望小売価格は以下の通りだ。

クロスオーバー以降の車種については、これから1年半の期間で順次、世の中に送り出される予定という。

今回のワールドプレミアにてトヨタ社長の豊田章男氏は、ここで16代目を迎えるクラウンは、日本の歴史になぞらえれば15代続いた徳川幕府の江戸時代の「次」の時代、つまり「明治維新」である、と述べていた。

新時代を迎えたトヨタのクラウンの今後にぜひとも期待したい。

トヨタクラウン公式サイト

CARSMEET web編集部

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